2007年(平成19年) 4月20日(金)付紙面より
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酒田市の「亀ケ崎十一面観音堂」(亀ケ崎五丁目)の春祭典が18日、境内や地区内で行われ、子供たちの奴(やっこ)振りや勇壮な獅子舞が繰り広げられた。
五穀豊穣や地域の安全などを願う祭りとして、旧鵜渡川原村に室町時代から伝わる。17日は前夜祭として獅子舞が今年の当組の民家を巡り、18日は当組の住民たちが地区内をくねり、観音堂で祈祷などを行った。
小学5、6年生の奴振りを先頭に、住民が晴れ着姿の稚児を連れ立って地区内を練り歩いた後、観音堂の境内の周りを3周。かわいらしい子供たちの姿に、地域住民ら見物客は「めっこいのー」と目を細めていた。
当組の住民たちが祈祷を受けている間、境内の前では笛や太鼓の音色に合わせ天狗舞と、「十二段の舞」という三幕に及ぶ勇壮な獅子舞が披露された。祭り客たちは満開のサクラの下で繰り広げられる伝統行事を満喫していた。
満開のサクラの下、祭り客が獅子舞の見物を楽しんだ
2007年(平成19年) 4月20日(金)付紙面より
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鶴岡の春の味覚の孟宗汁をメーンとした料理を提供する「春風孟宗(もうそう)膳」と「春風寿し御膳」が20日から、市内の料亭、すし店などでスタートする。四季折々の代表的な食材を生かした料理を提供する「四季の御膳」シリーズの第1弾。4年目となる今年は参加各店に特製のぼりを設置し、観光客などにアピールしていく。
「四季の御膳」シリーズは、鶴岡を訪れる観光客から「観光の途中で立ち寄れ、おいしい旬の料理が食べられる店を紹介してほしい」といった声を受け、鶴岡市体験型観光推進協議会(事務局・市観光物産課)が主体となって企画。昼御膳が2004年1月にスタート、翌年から寿し御膳が加わった。
春は孟宗汁、夏はだだちゃ豆と岩がき、秋は芋煮汁とハタハタの湯上げ、冬は寒鱈(かんだら)汁をメーンとし季節ごとの豊かな食材、地魚を中心とした握りずし(寿し御膳)に、酒どころ大山地区の蔵元4社が厳選した日本酒をセットにして提供。観光客などに「城下町・鶴岡の食と酒」を味わってもらう。
本年度第1弾の「春風―」は20日から6月5日の期間で繰り広げる。孟宗膳は1人前2500円、寿し御膳は同2100円。また、各店では夜の部として、昼メニューにそれぞれ料理をプラスし、1人前で孟宗膳は3500円、寿し御膳は3000円で提供する。
孟宗膳はいな舟、大多喜亭、新茶屋、百けん濠、紅屋、大山楼、坂本屋、滝水亭、暫忻亭の9店。寿し御膳は三幸、扇寿し、やまやす、千葉寿司、美都寿しの5店。
市観光物産課は「観光客からは『次は違う季節の料理を』といった声が聞かれる。地元の皆さんからも専門店による地元料理を味わってもらえれば」とPRしている。
本年度は「春風」に続き、夏の「涼彩」を7月10日―8月25日、秋の「秋晴」を9月23日―11月3日、冬の「雪見」を08年1月5日―2月11日で繰り広げる予定。
利用前日までの予約が必要。時間は各店おおむね午前11時―午後2時。問い合わせは市観光物産課=電0235(25)2111=へ。
20日からスタートする四季の昼御膳・寿し御膳。のぼりが目印