2007年(平成19年) 4月22日(日)付紙面より
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全国のクラフト(手工芸)作家が一堂に介し作品を展示・販売する「第3回庄内クラフトフェアin松ケ岡」が21日、鶴岡市羽黒町の松ケ岡開墾場で始まり、大勢の人たちが訪れた。
庄内クラフトフェアは、地元を中心に活動しているクラフト作家有志でつくる実行委員会が作家同士の交流と観光振興を目的に一昨年に初めて開催した。歴史ある空間に手作り品の味わいがマッチすると来場者から好評で、桜が咲く季節の「クラフト作家の祭典」として定着している。
22日まで2日間の日程で、県内をはじめ北は北海道から南は岡山県まで約120個人・団体が参加。桜並木沿いにテントを設けるなどし、皮革製品や陶芸、染織、木工楽器、石細工などさまざまなジャンルの手作り作品が並んだ。
初日の21日は、時折強い雨が降る悪天候となったものの、午前10時のオープンを過ぎると会場周辺の駐車場は満車状態。訪れた女性グループや家族連れは気になる作家の前で足を止めて、出店作家から直接作品の説明を受けたり、気に入ったものを買い求めていた。
大勢の来場者でにぎわった庄内クラフトフェア
2007年(平成19年) 4月22日(日)付紙面より
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TMO(タウンマネジメント機関)構想に基づく庄内町の第三セクター・イグゼあまるめ(富樫清社長)は、町内産の良質米2種を原料にした米焼酎を製造している。醸造は終了し、現在はタンク詰めの作業が行われている。イグゼは6月中旬の販売開始を予定しており、5月中旬から事前注文を受け付ける。
町を象徴するオリジナル商品の開発に取り組んでいるイグゼは今回、町内産米を使用した米焼酎製造を企画。良質米のルーツとなっている同町発祥の米「亀の尾」と、余目地区の米農家10人で組織する「庄内こめこめチーム」(松浦一宇チーム長)が生産、昨年8月に山形セレクションの認定を受けた「スペシャルコシヒカリ」を原料に、今年2月に古澤酒造(寒河江市)に醸造を依頼した。
一連の醸造作業を終えて現在はタンク内に詰められ、味にまろやかさを出す作業が行われているという。同酒造では「これだけ良い米で作ったのは初めて。どういう味になるか心配だったが、思ったより良くできている」と話す。同酒造を訪れ、作業を見守ってきたイグゼ社員によると、周囲には優しい香りが漂っていたという。
また、イグゼでは製造と並行し、広く親しまれる焼酎にしようと、名称をはがきやインターネットのサイトで一般から公募した。全国各地の162人から458点の名称が寄せられ、審査の結果、門脇美和子さん(鶴岡市)と松村祐甲さん(滋賀県)が応募した「庄内の雫(しずく)」に決まった。「ぜいを尽くしたという感じの名称」(イグゼ)という。ラベルデザインは、日本テレビ系「笑点」のカレンダー・笑点暦を担当している装丁家・林佳恵さんに依頼した。
「庄内の雫」と名付けられた焼酎は720ミリリットル、180ミリリットルの2サイズで販売する予定。限定品。現在のところ価格などは未定。問い合わせはイグゼあまるめ=電0234(42)2556=へ。
庄内町産の良質米2種を使用した焼酎の仕込み作業をするイグゼ関係者ら=今年2月、古澤酒造