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2007年(平成19年) 4月25日(水)付紙面より

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庄内は花材の“宝庫” 伊勢草木藤野流家元 石野田さん鶴岡で作品づくり

 華道家で伊勢草木藤野流の家元・石野田五十鈴さん(43)=東京都在住=が5月4日、庄内海岸の流木や鶴岡市藤沢地区の孟宗(もうそう)竹など庄内の花材で手掛けた作品を三重県・伊勢神宮の能舞台に奉納する。大型連休中に同神社に訪れる大勢の参拝者の目に触れることになり、石野田さんは「庄内のすばらしい自然、作品づくりに協力していただいた地元の人たちの温かい気持ちを作品にのせて献花してきたい」と語る。

 石野田さんは伊豆諸島の神津島出身。2003年の三宅島噴火の影響で離島し、現在、東京大田区で飲食店を経営。幼いころから草月流で学んだが、昨年の伊勢神宮への献花を機に流派を立ち上げた。

 昨年は神津島の自然の花材を用いた作品を献花した。今年は庄内の自然がテーマ。大田区の法人会の仲間で、鶴岡市出身でグループ会社「エヴァー」(東京都)を経営する佐藤富三男さん(54)の協力で、同社が所有する湯野浜の保養施設で1カ月ほど前から作品づくりに取り掛かった。

 週末ごとに庄内を訪れ、まずは花材集め。湯野浜海岸に打ち上げられた流木、岡山地区の大きなドウダンツツジ、藤沢地区の孟宗竹、温海川で見つけたつる。何気ない自然の素材を生かした作品づくりを心掛ける石野田さんにとって庄内はまさに花材の宝庫だ。「すばらしい素材を見つけることができ、作品のイメージは大きく膨らんだ。協力していただいた地元の人たちの温かさに感謝」と語る。

 作題は「自然に嫁ぐ花嫁」。庄内の自然素材と、白無垢(むく)と内掛けの紅白の花嫁衣装が融合した大掛かりな作品で、神社参集殿の7メートル四方の能舞台を華やかに飾り、大勢の参拝者の目に触れることになる。

 作品の各パーツはほぼ完成し、23日は湯野浜の保養施設で作品を陸送する準備などを行った。石野田さんは「地元の人たちにもぜひ作品を見ていただきたい」と語り、奉納後、5月6日から作品を鶴岡アートフォーラムに展示する予定。
          
          

湯野浜で創作活動をする華道家の石野田さん
湯野浜で創作活動をする華道家の石野田さん


2007年(平成19年) 4月25日(水)付紙面より

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珍しい紫色のアスパラガス 農家2軒が試験栽培 酒田市袖浦地区

 庄内を代表するアスパラガスの産地・酒田市の「袖浦地区」で、色が紫色のアスパラの栽培に2軒の農家が試験的に取り組んでいる。グリーンアスパラより糖度が高く、産直施設では「甘みがあっておいしい」と消費者に好評。生産者は、「来年以降は栽培面積を増やしたい」と意気込んでいる。

 ムラサキアスパラは、グリーンに比べ糖度の乗りがよいほか、アントシアニン、ビタミンCが多いとされるが、全国的にまだ生産量は少ない。ゆでると紫色は抜けて濃い緑色になる。
 珍しさと栄養面、味のよさなどから全国的にムラサキアスパラが注目される中、2軒の農家が素材としての可能性を探るため今シーズン、試験栽培に乗り出した。

 同市坂野辺新田の佐藤幸喜さん(44)は「まだ栽培面積は1割にも満たないが、市場ではグリーンより高値で流通しており、これからもっと増やしたい。買った人に『甘くておいしい』と言っていただいている」と話す。

 流通に乗っているのは収穫した物の一部で、2軒の農家は産直施設「食彩工房いちご畑」で直接販売している。価格はグリーンアスパラとほぼ同額に抑えた。同市袖浦農協では「どの程度消費者に受け入れられるか様子を見たい」と消費者の反応に注目している。

珍しい紫色のアスパラガスが試験的に栽培されている。産直施設では、消費者には好意的に受け入れられている
珍しい紫色のアスパラガスが試験的に栽培されている。産直施設では、消費者には好意的に受け入れられている



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