2007年(平成19年) 4月26日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡第四中学校(飯野徹校長)の3年生162人が25日、クラスごとに分かれて15キロ前後の道のりを歩き通す「歩いて団結 Let,s walk!」に挑戦した。
同校では毎年、年度始めの4月に「総合の時間」を利用して学年、学級ごとにボランティア精神の育成や学級・学年の仲間との信頼感・連帯感の育成を図る活動を実施している。
本年度、3年生の活動は初の試みとしてウオーキングを計画。「この1年間、でこぼこ道や曲がりくねった道があろうとも、自分の足でしっかりと歩き切る決意」を成し遂げようというもの。5クラスがそれぞれ「羽黒いではコース」「湯野浜
・善寳寺コース」「櫛引たらのき代コース」「加茂レインボーコース」「三川ジャスココース」と独自にコースを定めた。
この日は小雨がぱらつくあいにくの天候となったが、各クラスともスタート地点までバスで行き、ゴールの校門まで12―16キロを歩き通した。
このうち3年2組は、32人の生徒が引率の教員とともに午前9時50分ごろ湯野浜の海岸通りを出発。ジャージに雨具を着込んだ生徒たちは、緑の葉が目立ち始めた桜を眺め友達同士で歌やおしゃべりを楽しみながら、いこいの村庄内や善宝寺前、大山地区などを歩き、ゴールを目指した。
いこいの村庄内で休憩を取った生徒たちは「まだ先は長いけど、もう疲れてきた」「みんなと一緒に歩いているので、長い距離も気にならない」など口々に話していた。
小雨がぱらつく中でもゴールを目指し、元気に歩みを進める生徒たち
2007年(平成19年) 4月26日(木)付紙面より
ツイート
酒田市平田地域の特産品「平田赤ねぎ」を使った万能調味料「赤ねぎROSSO(ロッソ)」の試作品が完成した。鶴岡市のレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフが考案し、同市出身の絵本作家、土田義晴さん(東京都武蔵野市)がラベルのデザインを担当したもので、ステーキや刺し身の付け合わせなど幅広い料理に使えるという。関係者で味やデザインなどにさらに検討を加え、収穫シーズンに入る今秋から本格生産する計画だ。 生産者による平田赤ねぎ生産組合(後藤博組合長、会員12人)が付加価値づくりや規格外品の活用などを狙いに、県や市の協力で開発した。
刻んだ赤ねぎと塩、酢を原料とするシンプルなもの。生では辛みとシャキシャキした食感、熱を加えると甘みとヌルヌルした食感が際立つという赤ねぎの特徴を最大限に生かし、「しょっぱくて、酸っぱくて、甘くて、辛くて、シャキシャキして、ヌルヌルしている調味料」(奥田さん)に仕上げた。使い方としては、ステーキやローストした肉、生ハムに添えたり、刺し身とあえてカルパッチョ風にしたり、スライスしたパンやクラッカーに載せたりと、幅広い。添えるだけで各食材の味を引き立て、新たな一品料理になる「玄人好みの調味料」(奥田さん)という。
ラベルは、奥田さんが土田さんと親しい縁で、オリジナルの絵を作成してもらった。動物キャラクターが赤ねぎを抱えている絵で食材の魅力を表現。ラベル全体を赤、白、緑のイタリア国旗の3色にまとめ、上部に奥田さんが考えた「万能無添加料理隊」のキャッチコピーを入れた。容器は六角柱型の瓶を採用し、おしゃれなイメージにまとめた。ROSSOはイタリア語で「赤」の意。
今回は、オフシーズンということもあり、赤ねぎ約40キロを使って130グラム入りの瓶詰めを約300個、限定で生産。開発にかかわった関係者に試食を兼ねて予約販売した。予約販売者には味、量、価格(瓶詰め1個税込み840円)、デザインなどについてアンケートを実施。必要な点は改良を加え、今秋から本格生産、販売の予定。
後藤組合長は「どこに出しても恥ずかしくないものができた。販路を開拓し、収入増、生産増につなげていきたい」と話している。県東京事務所などを通じて首都圏のデパートなどにも売り込みを図っていくという。
完成した「赤ねぎROSSO」の試作品