2008年(平成20年) 7月16日(水)付紙面より
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酒田市八幡地域にある八幡、大沢、日向の3小学校の統合準備委員会が14日設立され、統合への検討が本格化した。2009年4月1日の統合実現に向け、各学区の住民代表やPTAらが委員となり、校名や校歌、教育課程、PTA組織の在り方などを協議する。
同地域では、大沢、日向両小の複式学級解消に向けた話し合いが2006年5月から随時進められてきた。市学区改編審議会は昨年11月、「八幡、大沢、日向の3校の統合を目指すべき」と答申。市教育委員会は答申などを受け今年1月、「3校の組み合わせで2009年度に対等な立場で統合する。校舎は現在の八幡小を使用する」という基本方針を打ち出し、統合に踏み出すことになった。
市教委によると、先月末から今月上旬にかけ学区単位で臨時のPTA総会などを開催、3校とも合意に達したという。
統合準備委員会は、円滑な統合に向け、諸課題を検討する組織。委員は3学区の区長会、3校の教職員、PTA、同窓会、教育後援会の関係者ら総勢42人。事務局として市教委の11人が加わる。
委員会内部には、PTA会長や区長会代表らで組織する総務(検討事項=校名、校歌、校章など)、3校の教職員による学校(同=教育課程、学校行事など)、PTA(同=PTA組織)、教育後援会(同=教育後援会組織)、同窓会(同=同窓会組織)の5部会を設けた。
八幡中央公民館で開かれた統合準備委員会の初会合には、委員と市教委関係ら合わせて約50人が出席。役員の選出では、会長に土井長俊観音寺地区長会長を選んだ。就任あいさつで土井会長は「いろいろな壁もあったが、それを乗り越えて合意に至った。皆さんの英知を結集し統合をより良いものにしていきたい。絶大なる協力を」と述べた。
実質的な検討は各部会を中心に進められ、全体会で決定する。今年12月に予定の第3回全体会で一定の方向性をまとめ、来年4月の統合を目指す。
3校の本年度の児童は、八幡が191人、大沢が32人、日向が24人(いずれも5月1日現在)。住民基本台帳のデータでみると、14年度には八幡159人、大沢32人、日向20人になる見込み。統合すると、来年度は252人、14年度は211人と一定の学校規模が維持されるという。
八幡地域の3小学校の統合に向け準備委の初会合が開かれた