2008年(平成20年) 1月10日(木)付紙面より
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鶴岡市羽黒町の出羽三山神社社務所で8日、恒例の「新春かるた会」が開かれ、羽黒第一小学校(渡部登美雄校長、児童67人)の全校児童が熱戦を繰り広げた。
子供たちに郷土愛を深めてもらおうと同神社と同校が行っている新春の伝統行事。今年で61回目を迎えた。児童たちは正月休みの間、自宅のほか地域ごとに集まって練習を重ねるのが習わしとなっている。
庄内地方の歴史や先人たちの偉業、名所旧跡などを盛り込んだ「荘内郷土かるた」と、2代前の校長が作成した「出羽三山かるた」を使って、学年別の15班に分かれて班ごとの個人賞と学区内の10地域対抗で競い合った。
山伏姿の教員や同神社の巫女(みこ)たちが見守る中、熱戦がスタート。「月が出た出た 月山の上に きょうは名月 だだちゃ豆」「山は鳥海 心字の雪が 夏もしろじろ 目にしみる」「年にいちどの大山祭 犬の出るのが珍しい」などと読み上げられると、児童たちは真剣な表情で畳の上の札に集中し、「はいっ」と声を上げるとともに素早く手を伸ばしていた。
正月休み中に練習した成果を発揮し、素早く札に手を伸ばした
2008年(平成20年) 1月10日(木)付紙面より
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酒田市平田地域の特産品「平田赤ねぎ」を使った加工品「赤ねぎROSSO(ロッソ)」の本格生産が始まった。独特の辛味と甘味を生かした万能調味料で、刺し身や焼いた肉などに添えるだけで素材のおいしさを際立たせ、高級感ある一品料理に変えてしまうという。
平田赤ねぎ生産組合(後藤博組合長)が昨シーズンに試作したもの。鶴岡市のレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフが考案し、パッケージのラベルデザインは同市出身の絵本作家、土田義晴さんが担当した。
生だと辛く、火を通すと甘みが際立つ赤ねぎの特徴を引き出すため、同ねぎとワインビネガー(酢)、塩を原料にしたシンプルな調味料。刺し身とあえてカルパッチョ風にしたり、焼いた肉、生ハムなどに絡めるだけで、普段とは一味違う一品料理に仕上がるという。
昨年11月半ばから、原料の赤ねぎ約10キロから瓶詰約80本ずつ、これまで計3回で約300本を生産。平田地域の入浴施設「悠々の杜温泉アイアイひらた」、アル・ケッチァーノの姉妹店「イル・ケッチァーノ」などに置いたところ、一定の引き合いがあり、少しずつ固定客を増やしているという。
市平田総合支所産業課では「値段が比較的高く、賞味期間が20日間で大量の作り置きが難しいという課題もあるが、味や品質には自信がある。赤ねぎの規格外品の活用という面で期待されており、インターネットなどを使って販売を拡大していければ」としている。
今後、売れ行きを見ながら3月ごろまで順次、生産していく方針。130グラム入りで価格は840円(消費税込み)。問い合わせはJA庄内みどり酒田園芸センター北部選果場=電0234(28)2738=へ。
本格生産が始まった「赤ねぎROSSO」