2008年(平成20年) 1月16日(水)付紙面より
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「あつみ温泉キラキラフェスティバル2008」が14日、鶴岡市湯温海のあつみ温泉朝市広場で開かれ、大勢の観光客らでにぎわった。
あつみ温泉旅館協同組合や観光協会などで組織する「観光キャンペーン実行委員会」(斎藤守峰委員長)が今回初めて企画。あつみ温泉の冬期間の誘客を図るとともに、「そぞろ歩きの楽しい温泉街=あつみ温泉」をPRすることが目的。
会場では寒鱈(だら)汁や雑煮、おにぎりなどが100円か500円で味わうことができるワンコインコーナー、竹灯篭製作体験コーナーなどが設けられた。
また、地元旅館の調理師などで組織する湯温海庖栄会と氷友会のメンバーが氷の彫刻実演を披露。5時間ほどかけて高さ2・2メートル、長さ4・5メートルの「龍」の彫刻作品を完成させた。訪れた人たちは「すごくきれい」などと作品の前で記念撮影していた。斎藤委員長は「恒例イベントになるよう来年以降も続けたい」と話していた。
地元の調理師らが制作した氷の彫刻「龍」に見入る観光客ら
2008年(平成20年) 1月16日(水)付紙面より
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酒田市の酒田まつり実行委員会(前田稔実行委員長)は、今年で創始400年を迎える酒田まつりの盛り上げに向け、公式ロゴマークを制作した。今後の市内の観光イベントなどで活用し、伝統のまつりをPRしていく。
『酒田港誌』によると、酒田まつり(旧山王祭)は江戸初期の慶長14(1609)年に始まった日枝神社の例祭。同著には、「(旧暦)四月、中の申(さる)の日に大祭を行ひ始めて神宿を開く。富家(とうや)八戸を選び、頭人(とうにん)となし神事に勤仕せしむ。爾後毎歳(年)の恒例となる。後例祭を五月廿(二十)日と改め現今に至る」(『県社日枝神社誌』からの引用)と、草創期の祭りの様子が記録されている。
酒田大火復興後の1979年、市民を挙げた祭りにしようと、山王祭から現在の酒田まつりに改称。5月20日の本祭りでは、自由都市・酒田の心意気を示す式台の儀、山車パレードなどでにぎわい、港町・酒田を代表する祭りとなっている。
400年目に当たり、酒田観光物産協会を中心とする実行委員会は、より盛大な祭りにするため、例年より約3カ月早い先月4日に初会合を開き、準備を進めている。
これまでのところ、400年ならではの特別企画として、本祭りのほかに前夜祭でも山車パレードを行い、祭りの宵を楽しんでもらうことを計画。さらに、高さ20メートルほどもある伝統の山<鉾(やまほこ)を復活させ、JR酒田駅前に展示する計画も進行中。旅行代理店とタイアップし、伝統の「祭りごっつお」を売り物にした旅行企画も手掛けている。
公式ロゴマークは「400」の数字の中に、酒田の繁栄を象徴する北前船、酒田のシンボルである魔よけの獅子頭をあしらった。ひな街道のポスターに入れるなど、機会をとらえて活用していく。
実行委員会事務局の酒田観光物産協会では、「酒田を象徴する祭り。市民を挙げて盛り上げを図っていきたい」としている。
酒田まつり創始400年の公式ロゴマーク