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荘内日報ニュース
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2008年（平成20年） 1月31日（木）付紙面より
ツイート馬そり荷台今でも 昔ながらの農作業
鶴岡市湯田川の雪原で、馬そりの荷台を使って雪が積もった田んぼにたい肥をまく昔ながらの作業が行われている。
8ヘクタールに「はえぬき」や「のびのび」などを作付けしている同地区の専業農家、小田実さん（63）は、父親の代から受け継いだ荷台を有効活用している。馬の代わりに耕運機を改良した機械で引っ張る。
雪がないとそりが滑らないため、田んぼに入ることができない。「近年は暖冬でなかなか雪が積もらない。今年は無理かなと思った」と胸をなで下ろす。
小田さんによると、以前は湯田川地区でもそりを使って手作業で散布する農家も多かったが、散布用機械の導入などで姿を消した。「50年以上前から家に伝わるものなので、壊れるまで大事にしたい」と古くなった荷台を今でも使う理由を明かす。
自宅そばで半年間、熟成させたたい肥を荷台に積み込み、ほ場まで運びスコップで雪原にまいていく。1週間ほどかけてたい肥を散布する。小田さんは「馬がひく姿は自分も見たことがない。でも自分の手でまくことで米の味もよくなる気がする」と笑顔で話していた。
馬そりの荷台からスコップで自家製たい肥を散布する小田さん
2008年（平成20年） 1月31日（木）付紙面より
ツイート北勝国（鶴岡出身） 十両へ昇進 関取誕生に地元わく
日本相撲協会の番付編成会議が30日、東京・両国国技館で開かれ、初場所（今月13―27日、両国国技館）で5勝2敗の成績を挙げた幕下西3枚目の北勝国（22）＝八角部屋、鶴岡市出身＝の十両昇進が正式に決定した。郷土力士の関取誕生は2005年3月の上林＝八角部屋、鶴岡市出身＝以来で、地元でも喜びの声が広がっている。
北勝国は本名・林英明。鶴岡市井岡出身で、横綱千代の富士（現九重親方）にあこがれて小学2年生から相撲を始めた。鶴岡相撲教室で練習に励み、小中学校時代に東北、全国大会で活躍した。中学卒業後の01年3月、八角部屋に入門し、同月の春場所（大阪）では「林」のしこ名で初土俵を踏んだ。同9月の秋場所には序二段に昇進。翌02年の春場所で親方の現役時代の名を冠した「北勝国」としこ名を改めた。
その後、右手首などのけがに悩まされ思うような相撲が取れない状況が続いたが、06年初場所にけがから復帰して以来5場所連続で勝ち越し。同年11月の九州場所には、関取を狙える幕下西5枚目まで番付を上げた。07年に入ると安定して勝ち星を挙げられるようになり、昨年11月の九州場所で5勝を挙げ、自身最高位の幕下西3枚目につけた。
鋭い立ち合いから前まわしを引いて一気に寄り切る速攻相撲が持ち味で、上手投げや出し投げといった投げ技も得意とする。入門当時は身長174センチ、体重100キロほどだったが、見違えるほど立派な体格に成長した。
この日、番付編成会議が終わった後の午前11時すぎ、父親の林英治さんのもとに北勝国から第一報が届いた。英治さんによると「親方から『上がるぞ』と言われた。3月場所で勝ち越したら十両になれると思っていたので予想より早かった」と喜んでいたという。
また、地元の大泉、湯田川地区の住民でつくる「北国会」関係者は「これから後援会の立ち上げや化粧まわしの手配など、忙しくなる。本当に頑張ってくれた」と新関取の誕生を祝っていた。
十両昇進が決まった北勝国
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