2008年(平成20年) 1月4日(金)付紙面より
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元日恒例の新春走り初めが1日朝、鶴岡公園周回コースで行われ、ランナーたちが健康と健脚を願ってさわやかな汗を流した。
一年の計と言われる元旦のランニングを通してその年の飛躍を誓い、相互の親ぼくを図ることを目的に鶴岡市陸上競技協会が1971年から実施している。今年で38回を迎える恒例行事で、親子で参加するランナーもいる。
時折雪が舞う元旦の午前9時、初詣で客でにぎわう鶴岡公園大鳥居前に約150人の愛好者が集結。準備運動で体をほぐした後、1周約1200メートルの公園を周回する走り初めがスタートした。
参加者は、それぞれの体力と力量に合わせ、マイペースで公園外の路上を走り、目標達成を誓った。中にはレースさながらのハイペースで10周を走る気合十分のランナーもいた。
ランナーが恒例の走り初めに出発
2008年(平成20年) 1月4日(金)付紙面より
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五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災などを願う出羽三山神社の年越し行事「松例祭」が31日から1日にかけて羽黒山頂で行われた。羽黒山の門前町の手向地区の男衆が勇壮な火祭りを繰り広げた。
出羽三山の開祖・蜂子皇子が出羽の地の病魔を退治したという故事による、歳神を迎える祭り。手向地区の中から祭りの主役となる「位上(いじょう)」「先途(せんど)」と呼ばれる2人の「松聖(まつひじり)」が選ばれ、9月24日から100日間の行に励み、大みそかに満願の日を迎えた。
手向地区の男衆が位上方、先途方の二手に分かれ、ツツガムシをかたどった大松明(たいまつ)を引き競う「大松明引き」をはじめ、補屋(しつらえや)の中で各町の若者頭がたき火を囲み酒を飲み交わし、綱の付け場を決める「綱さばき」などの祭事を行った。
また、山伏たちが新しい火を打つ「火の打ち替え」、日本66国のうち東33国を羽黒と定める「国分け」などの神事が夜を徹して繰り広げられた。
このうち午後11時すぎに行われた大松明引きにはさらしに法被姿の男衆約80人が参加。ほら貝の合図とともに、一斉に位上方と先途方それぞれの男衆が大松明を綱で引き競い、立てた大松明が燃え上がると祭りは最高潮に。大勢の見物客が燃え盛る大松明に手を合わせ、息災を願った。
燃え盛る大松明を一気に引き立てた
2008年(平成20年) 1月4日(金)付紙面より
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正月休みを古里で過ごした人たちのUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。JR鶴岡駅の構内は上り特急列車の発着時間に合わせ、首都圏などへ戻る乗客、見送る家族連れで混雑した。JR東日本新潟支社広報室によると、Uターンラッシュは2日に始まった。ピークを迎えた3日午前、鶴岡駅発車時点の上り特急列車は自由席に若干の空席が見られたものの、指定席はほぼ満席となった。午後からは各列車とも自由席の乗車率が100%を超える見込みという。
同駅ではこの日、乗車券を求める人や、たくさんのお土産を手に抱え列車の到着を待つ家族連れなどで混雑した。家族と一緒に帰省していた男性は「31日から大雪が降るなど天気が悪かったが、ゆっくり実家で過ごすことができた」と話し、上りの特急列車に乗り込んでいた。
大きな荷物を手に特急列車に乗り込むUターン客たち=3日、JR鶴岡駅