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荘内日報ニュース


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2008年(平成20年) 1月6日(日)付紙面より

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げんきいっぱい筆運び 小中学生参加し書き初め大会 酒田

 酒田市の新春書き初め大会が5日、市総合文化センターで開かれ、元気いっぱいに筆を走らせた。

 市教委が1983年から毎年開いている。講師はともに同市在住の書家で市書道連盟会長の平田羽山さんと、書道団体・青朴社主宰の石川翠朴さん。25回目の今年は、市内全域の小学2年生から中学3年生まで合わせて54人が参加した。

 子供たちは幅24センチ、長さ100センチの紙に向かい、たっぷりと墨を含ませた筆で「希望の朝」「心に太陽」「お正月」「春よ来い」など、新年にふさわしい題材を書き初め。2年生のときから書道を習っているという戸嶋雅哉君(泉小5年)は「名前が難しい」と感想。そのうえで「うまく書けたものを学校の宿題用にする」と話し、筆を運んでいた。

 指導に当たった平田さんは「(みんなが見ている)こういうところで書くとどうしても緊張する。普段と同じ気持ちで書けるかで作品の仕上がりが決まる」と話していた。
          

手本を参考にしながら筆を運んだ
手本を参考にしながら筆を運んだ


2008年(平成20年) 1月6日(日)付紙面より

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藤沢周平の面影探して 観光客と地元ファン交流 「茶房 海坂」

 鶴岡市家中新町の喫茶店「茶房 海坂(うなさか)」は2003年11月のオープンから5年目を迎えた。地元出身の作家・藤沢周平の面影を探しに鶴岡を訪れる観光客に「ひと息入れてほしい」という思いから生まれた喫茶店では、観光客と地元ファンが出会い、交流できる場となっている。

 「海坂」は、同市出身で元銀行員の柴田東さんが退職前から構想していた喫茶店。定年退職を機に勤め先が所有していた社宅を譲り受け、建物をモルタル造りから雁木造りの和風住宅へと改築した。喫茶スペースには藤沢作品や関連本、鶴岡を知ってもらうための地元出版物などを並べた。オープン当初から地元の藤沢ファンがひっきりなしに訪れる“憩いの場”となり、名前にひかれた観光客も次第に増えてきた。

 柴田さんの妻で主に接客を担当している弘子さんは「地元ファンと観光客の間で交流が生まれたのは、1人の常連客の存在が大きい」と話す。

 その人は鶴岡藤沢周平文学愛好会員の渡部武雄さん(68)=鶴岡市西京田=。渡部さんは建設業の仕事の合間に「海坂」へ足を運び、ひと息入れるのを楽しみにしている。その中で藤沢周平ゆかりの地を訪ね歩いている観光客を見つけると、案内役を買って出るという。「自分でスポットを調べて歩く人と、地元の人から話を聞きたがっている人の違いは、何となく雰囲気で分かる」と話す。

 藤沢周平生誕の地や映画ロケ地など渡部さんが案内できる場所を告げ、軽トラックか乗用車で案内する。常連客という信用と弘子さんの太鼓判もあり、大抵の観光客は大喜びするという。すべて渡部さんの厚意によるもので、「ガイド料などはもらったこともない」と話す。

 渡部さんは「車内では、その人がどんなところに行きたがっているのか、時間はどれくらいあるのかを聞き出して、それに見合ったスポットに案内する。藤沢さんの作品が本当に好きで、同じものに感動した人たちへの共感もあり、せっかく鶴岡を訪れてくれたのだからどんな場所でも案内してあげたい」と語る。

 04年1月には、筑波大学名誉教授の岡崎誠さんとの出会いがあった。同月、藤沢さんをしのぶ『寒梅忌』が行われた後、「海坂」に来店した岡崎さんが、たまたま居合わせた渡部さんと知り合い、生誕の地・高坂地区を案内した。以来、2人の親交は続いており、手紙をやり取りしている。

 また、岡崎さんが主宰する「かまくら落語会」の会報などで鶴岡市や渡部さんとの出会いが紹介され、自費出版の本でも「(渡部さんは)さりげなく控えめに(案内を)申し出てくれた」と記している。その後、岡崎さんの紹介で落語会の会員が鶴岡を訪れると、「海坂」を通して渡部さんにガイドを申し込んでくるようになった。

 渡部さんは「庄内の外から来た藤沢ファンは、黄金地区の役場跡や湯田川地区の由豆佐賣(ゆずさめ)神社など、山と平野に囲まれた『藤沢さんの原風景』を紹介すると一番喜んでくれるようだ」と話す。

 このほか、昨夏には藤沢文学を卒論の題材にした青森大学の女学生が鶴岡を訪れ「海坂」に立ち寄った際、同文学愛好会のメンバーと偶然に出会い各スポットを案内してもらったり、資料集めを手伝ってもらったりしたという。先日、「海坂」に女学生から「無事、卒論が完成した」との礼状も届くなど、まさしく「出会いと交流の場」になりつつある。

 弘子さんは「渡部さんの誘い方はとても自然で押し付けがましくない。優しい人柄だからこそ多くの人と交流できたのでは。すてきな出会いが生まれることもあるちょっとした偶然を大事にしてもらいたい」と話していた。

地元ファンと観光客の交流に貢献する渡部さん(右)と「茶房 海坂」の柴田弘子さん
地元ファンと観光客の交流に貢献する渡部さん(右)と「茶房 海坂」の柴田弘子さん


2008年(平成20年) 1月6日(日)付紙面より

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威勢良く初競り 庄内青果物地方卸売市場

 庄内地方の台所を預かる三川町の公設庄内青果物地方卸売市場で5日、初競りが行われ、活気あふれる競り声が場内に飛び交った。

 競りの開始を前に午前7時半から市場関係者ら約40人が参加して初市行事が行われた。市場を運営する庄内広域行政組合理事長の富塚陽一鶴岡市長が「農政改革や原油高騰など農業、青果物市場を取り巻く環境は厳しいが、消費者に安心で安全な青果物を提供し、信頼される市場として頑張ってほしい」とあいさつ。同副理事長の原田眞樹庄内町長の発声で3本締めを行い、今年1年の市場の発展を願った。

 先月30日以来の競りとなった5日は、関東や東海地方からイチゴ、ミカンといった果物、九州地方からインゲン、ピーマンなどの野菜、地場産ではシイタケやウルイ、大根、ハウス栽培のイチゴなどが入荷。午前8時5分すぎ、鐘を合図に初競りが始まった。卸売業者が品物を示しながら威勢の良い競り声を発し、青果店などの買受人が次々と競り落としていた。

 丸果庄内青果の福田敏紀専務によると、残留農薬のポジティブリスト導入による輸入青果の減少が国産に追い風となっている一方、ハウス野菜は原油高の影響から高値傾向にあるという。

威勢の良い声が響き渡った初競り
威勢の良い声が響き渡った初競り



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