2008年(平成20年) 11月23日(日)付紙面より
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鶴岡市田麦俣の湯殿山スキー場が22日、プレオープンした。県内外からスキーヤーやスノーボーダーが訪れ、真っ白なゲレンデにシュプールを描き、今シーズンの初滑りを楽しんだ。
同スキー場は、18日以降にまとまった降雪があり、12月6日のオープンを前に22―24日の3連休に合わせ営業することにした。同スキー場によると、22日午前の積雪は80―100センチで、ゲレンデコンディションは良好という。
連休初日とあって22日は、午前中から約300人が来場。秋田県由利本荘市から男女6人でスノーボードに訪れた20代のグループは「初滑りは湯殿山と決め、ネットで情報をチェックしてから来た。この時期にしてはとてもいい雪質で良かった」と話した。
同スキー場は、ゲレンデ状態を見ながら29、30日の週末も営業を行うことにしている。
初滑りを楽しむスノーボーダー
2008年(平成20年) 11月23日(日)付紙面より
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北庄内地域(酒田、遊佐、庄内3市町)の医療と福祉(介護)の関係者が互いの連携強化に向けた方策を話し合う「北庄内医療・福祉連携強化検討会議」の初会合が21日夜、酒田市の十全堂社で開かれた。
北庄内地域は、鶴岡市を中心とした南庄内地域に比べ、急性期を脱した患者の“受け皿”となる療養病床が少なく、慢性期となった患者は一般病床を退院後、在宅・福祉施設に移行し、医療、介護を受けるケースが多い。このため県庄内総合支庁は今回、医療と福祉の関係者が一同に集まり、連携の強化に向けた方策を協議していこうと検討会議を立ち上げることにした。
初会合には、3市町の一般病院の医師や看護師、酒田地区医師会、同地区薬剤師会、市ケアマネージャー連絡協議会、県介護支援専門員協会庄内地区支部の役員、同総合支庁、関係市町の保健福祉担当者ら計約40人が出席。患者が病院から在宅・福祉施設に移行するにあたっての課題を出し合った。
医療に当たる側からは「連携は不可欠。さらに充実していかなければいけないが、個人情報保護という障壁がある。この会議で一定の指針を出さなければ」「老老介護が増加傾向にある。『自宅が一番』と介護力がないにもかかわらず、福祉施設に行かずに在宅という人がいる」「退院時、ショートステイ、デイサービスなど3カ所から診断書を求められた。これは患者にとって負担。統一できないか」などの意見が出された。
一方、介護する側からの課題としては「ケアマネージャーをきっちりと束ねる組織がない」「医師とケアマネージャーの情報交換の際、統一の書式を決めてほしい。その書式の記入方法に関し勉強会を開催してもらえたら」などがあった。
次回の検討会議は12月20日前後を予定。今回出された諸課題について検討するほか、在宅医療に関する事例紹介を行う。県庄内総合支庁が事務局となり、当面は期限を設けず会合を継続、議論を深めていく。
医療と福祉の連携強化に向け検討会議が開かれた