2008年(平成20年) 2月2日(土)付紙面より
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酒田市の天真幼稚園(齋藤善明園長、園児194人)で1日、「お料理ごっこ」が開かれた。節分を前に、園児たちが縁起物の太巻き「恵方巻き」づくりに挑戦、昼食時には今年の恵方とされる「南南東」の方角を向いて食べた。
恵方巻きは、節分に恵方を向いて丸かじりする太巻き。食べることで1年間、幸福になるとされる。太巻きは「福を巻き込む」、包丁で切らずに丸かじりするので「縁を切らない」などの意味で縁起をかつぐ。
同幼稚園では、節分行事として毎年この時期に、豆まきと、恵方巻きづくりを行っている。具材は卵焼き、かんぴょう、キュウリの3種を使用。園児たちはのりの上にご飯を平らにのせた後、配置を考えながら具材を並べ、丁寧に巻き上げていた。
恵方巻きは、しゃべらずに食べると良いとされており、園児たちはもくもくと食べ、最後の一口を飲み込むと、「おいしかった」の大声を教室中に響かせていた。
「恵方巻き」づくりに挑戦する園児たち
2008年(平成20年) 2月2日(土)付紙面より
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三川町の東郷小学校(佐藤清子校長、児童119人)で1日、伝統行事のたこ揚げ大会が行われ、児童たちが手づくりの庄内凧(だこ)などを大空に揚げた。
昔ながらの庄内凧を伝承していこうと30年以上前から続いている行事。かつては町内の小学校3校すべてで行われていたが、現在は東郷小だけが地域文化伝承事業として実施している。1、2年生は市販の洋だこ、3年生以上は地域のお年寄りなどの指導を受けながら、庄内凧を制作した。
この日は時折、西からの強い風が吹く絶好のたこ揚げ日和。1、2年生はグラウンド、3年生以上は学校裏の赤川土手で、たこ揚げに挑戦した。
子供たちは、指導にあたった地元のお年寄りたちや見学に訪れた家族の手を借りながら、上手にたこを風に乗せた。中には100メートルほど遠くまで揚がったたこもあり、ビーン、ビーンと独特の音を立てながら大空を舞うと、子どもたちから歓声が上がっていた。
たこ揚げを楽しむ東郷小の児童たち