文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2008年(平成20年) 2月21日(木)付紙面より

ツイート

トリアージ技術向上を 酒田消防 緊急時の対応強化訓練実施

 酒田地区消防組合(海藤成雄消防長)の救急技術強化訓練が20日、酒田市営国体記念体育館で行われた。消防職員が、集団災害発生時のトリアージ技術について向上を図るとともに、有事の際の対応を確認した。

 2005年12月に庄内町榎木で発生したJR羽越本線列車脱線・転覆事故などを受け、酒田消防では職員のさらなる知識・技術の向上に向けて昨年から強化訓練を実施している。トリアージは多数の傷病者を重症度や緊急性により分別するもの。酒田消防は「自力歩行ができるかどうか」で傷病者を大別した後、さらに呼吸や命令への反応の有無で重傷・緊急度を認定することにしている。

 この日の訓練は職員約90人が参加。「大型観光バスが走行中、スリップし中央分離帯に衝突。多数の負傷者が出た」という想定で、参加職員のうち30人が傷病者にふんし、残りの職員がトリアージ班、搬送班に分かれて行われた。

 訓練では、机といすでかたどったバスの中にトリアージ班が入り、傷病者から聞き取り調査。歩けるかどうか確認するなど、限られた時間内で症状により▽黒(死亡)▽赤(重傷者)▽黄(中等傷者)▽緑(軽傷者・無傷者)―のタグを負傷者に掛け、搬送班に引き渡していた。
          
          

トリアージを学んだ酒田消防の強化訓練
トリアージを学んだ酒田消防の強化訓練


2008年(平成20年) 2月21日(木)付紙面より

ツイート

4グループが試作品発表 全農庄内 担い手育成のモデル設置事業

 全農庄内本部が本年度の新規事業として始めた「加工用作物生産・加工モデル設置事業」の成績検討会が19日、ホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれた。農産物の加工品試作などに取り組んだ庄内地域の4女性グループが、実績を報告するとともに持ち寄った試作品を全員で試食し、意見を述べ合った。

 同事業は、担い手育成のため、加工用園芸作物の生産と加工の有用性を検証するモデルを設置し、加工品試作費や材料費などを補助するもの。同本部が庄内各農協を通じて参加団体を募集した。

 その結果、いずれも特定農業団体などを構成する農家の女性グループが応募。上新田農事組合法人加工品研究会(鶴岡市長沼、板垣惠美子会長)がマコモタケ、谷地興屋女性部多目的研究会(同市谷地興屋、草島清子会長)が食用ヒマワリ、ミセスでんでん虫(酒田市宮内、村上淳子代表)がゴボウとセロリ、わらびの里(同市上青沢、荒生美恵代表)がウルイの加工に取り組んだ。

 この日は、4グループのメンバーのほか県、JAグループ関係職員ら約30人が参加。全農庄内本部の鈴木正士副本部長が「この取り組みがもっともっと広がることを期待する」とあいさつした。

 全農全国本部営農総合対策部の羅知直子調査役が、全国的にはレストランや外食店舗で野菜メニューが増え、野菜ケーキまで誕生するなど健康を志向した新たな消費の兆しがあることを紹介した。

 また、4グループが加工品の試作状況や課題などを発表。「農林まつりで加工品を試食販売したが量が足らず、午前中でなくなってしまった」「作業の省力化を図り、会員に過剰な負担がかからないようにしなければ」など反省の言葉が出た。

 続いて、マコモタケの天ぷら、ヒマワリ油を使ったシフォンケーキ、ゴボウせんべい、ウルイのキムチ漬けなど加工試作品十数品を全員で試食。同ホテルの洋食担当チーフの佐藤徹シェフは「どれも大変おいしい」と太鼓判を押した。

 全農庄内本部担い手対策課の齋藤喜一調査役は「これだけ試作品が出てくるとは思わなかった。それだけ皆さんが熱心ということ。課題を解決して販売までもっていければ」と話した。

 来年度は、本年度の4グループに加えて新たに行沢農園(鶴岡市行沢)と北平田手づくり加工グループ(酒田市新青渡)が同事業に取り組む予定。

加工試作品を検討会参加者全員で試食した
加工試作品を検討会参加者全員で試食した



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field