2008年(平成20年) 3月18日(火)付紙面より
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2008年度の県内公立高校入試の合格発表が17日、全50校で一斉に行われ、各校では受験生たちが自分の受験番号を見つけ抱き合って喜ぶ光景が見られた。
今年の公立高入試は例年通り、今月10日、県下一斉に行われた。全日制は49校110科で、入学定員8880人のうち推薦選抜の内定者を除く一般選抜の定員は7137人。これに対し志願者は7575人で、平均志願倍率は1・06倍と「広い門」となった。定時制は定員275人に対し、志願者は162人。
合格発表の17日、庄内地方は時折、晴れ間がのぞく穏やかな天候に恵まれた。県立15校、市立1校の計16校で正午から午後4時にかけ次々に、合格者の受験番号が掲示された。
このうち最も早い正午での発表となった市立酒田中央高には、時間前から次々と受験生や保護者らが詰め掛け、緊張した表情で発表を待った。掲示板を覆っていたシートが取り除かれると、「キャー」「やったー」と合格を喜ぶ歓声に包まれた。抱き合って合格を喜んだり、携帯電話で自分の受験番号を撮影したり、努力が報われた感激に思わず涙して家族に抱きしめられる姿もあった。
格を喜び合う受験生=17日、酒田中央高
2008年(平成20年) 3月18日(火)付紙面より
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鶴岡信用金庫(鶴岡市、加藤捷男理事長)と酒田信用金庫(酒田市、加用貞二理事長)の合併による新「鶴岡信金」が17日、発足した。預金残高1405億1800万円(本年度末見込み)と県内最大の信金。酒田市の鶴岡信金酒田中央支店(旧酒田信金本店)で同日朝、合併セレモニーが行われた。同信金によると、同日午前はシステムトラブルもなく順調に稼働しているという。
合併の方式は対等だが、鶴岡信金が存続機関となるなど事実上の吸収合併。出資比率は1対1で、出資金額は1口50円。合併により新鶴岡信金は、自己資本比率21・04%、引当金控除後の不良債権比率7・99%、役職員数257人、店舗数22店(自己資本比率、不良債権比率は概算、いずれも本年度末見込み)となった。
両信金の合併への動きは2005年6月、旧酒田信金が旧鶴岡信金に打診しスタート。旧酒田信金は当時、多額の不良債権を抱えていたためいったん立ち消えになった。
旧酒田信金は2006年2月、上部組織の信金中央金庫から60億円の出資を受け経営基盤の強化を図り、不良債権処理を進めた。これを受け同11月、旧鶴岡信金に合併を要請した。昨年6月に加藤、加用両理事長が記者会見を行い合併を正式に表明。今年1月16日に合併契約書を締結、同2月1日に臨時総代会が行われ、合併に関するものなど全議案が原案通り承認された。東北財務局は今月12日、合併を認可した。
合併セレモニーは午前8時40分から酒田中央支店駐車場で開かれた。職員らが見守る中、加藤理事長が「経済圏が拡大した庄内地方。ここに住む人たちから元気になってもらいたい、発展してもらいたいということを目指した合併。これからも職員が一生懸命に地域のために頑張っていくので一層の支援を」とあいさつ、東北地区信用金庫協会の岩間弘一会長が祝辞を述べた。この後、加藤理事長、加用旧酒田信金理事長、早坂剛鶴岡、齋藤成徳酒田両商工会議所会頭ら6人がテープカットし誕生を祝った。
セレモニー終了後、酒田市のガーデンパレスみずほで記者会見が行われた。この中で加藤理事長は、具体的な額は明言しなかったものの旧酒田信金が今月14日、清算・決算を行い、不良債権について信金中金などによる「相互資金援助制度」の支援を受けたことを明らかにした。「要請額と同額の支援。きれいな形で引き継いだ」(加藤理事長)という。
関係者がテープカットし新鶴岡信金の誕生を祝った=鶴岡信金酒田中央支店前