2008年(平成20年) 3月19日(水)付紙面より
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鶴岡市神明町の春日神社(斎藤元宮司)の獅子舞の氏子巡りが18日、鶴岡市内で始まり、笛と太鼓の音が春到来を街角に告げている。
同神社の獅子舞は、市内で唯一の女獅子として知られ、優雅な舞が特徴とされる。毎年3月27日までの10日間にわたり市内の氏子約600軒を回り、無病息災や家内安全を祈願。
初日のこの日は午前8時半すぎ、中心地の馬場町を皮切りにスタート。各氏子宅の軒先で獅子舞を奉納した。
晴れ渡った空の下、朝日を浴びて舞う獅子の姿に道行く人も足を止めて見物。舞が終わると家人が獅子に頭をかんでもらい、今年1年の無事を祈っていた。
市街地に春を告げる春日神社の獅子舞
2008年(平成20年) 3月19日(水)付紙面より
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鶴岡市の加茂水族館(村上龍男館長)が、日本動物園水族館協会(小宮輝之会長)主催の動物園・水族館に与えられる最高賞「古賀賞」に選ばれた。村上館長は「思い出に残そうとだめもとで申請したのだが、まさか受賞するとは思わなかった」と話す。
古賀賞は、希少動物の保護増殖に尽力した元同協会長で初代上野動物園園長の故古賀忠道博士(1903―86年)の功績を記念し、87年から毎年実施しているもの。動物の繁殖の向上に功績のあった動物園・水族館に贈られる。
加茂水族館は96年からクラゲ展示を始めた。独自にクラゲの人工繁殖、飼育に成功し、ミズクラゲやユウレイクラゲなど30種類のクラゲを常設展示しているほか、昨年3月には世界初とされるオキクラゲの繁殖に成功した功績が認められた。また、年間入館者数が10万人を割り込んだ経営難をクラゲ展示で立て直したことも評価された。
村上館長は「協会長から2月下旬ごろに受賞の内示があったときは体の震えが止まらなかった。全国で一番下の存在だった水族館が最高賞を受賞した。今でも信じられない」と話していた。
受賞式は、今年5月中旬に富山市の富山ファミリーパーク動物園で開かれる同協会の総会の席上で行われる。
クラゲの繁殖や飼育に成功した功績が認められた=同館クラゲ展示コーナー