2008年(平成20年) 3月22日(土)付紙面より
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庄内地域の青年会議所(JC)3団体による公開例会「庄内の食」活き活きプロジェクト?さかなクンの庄内の海を考える?が20日、鶴岡市藤島体育館で開かれ、魚のスペシャリストのさかなクンのトークショーなどを通じ、親子で庄内海岸の環境変化などについて学んだ。
鶴岡(恩田健次理事長)、酒田(小野寺正人理事長)、庄内中央(上野泰寛理事長)の3JCが3月合同公開例会として企画した。
トークショーに登場したさかなクンは、地元で漁獲される魚の絵を描きながら、「ハタハタはすごく減ったけど、漁師さんたちが捕るのをがまんして、やっと昔のように増えてきたんだ。資源確保を考えないと、おいしいお魚が食べられなくなって悲しい」などと話し、子供たちに生態や庄内浜の海の幸のすばらしさ、環境保全などを解説した。
会場では、地元食材を使った鍋が先着300人に無料で振る舞われるなどし、訪れた人たちは地域の食文化の魅力をもう一度確認していた。
会場に集まった子供たちに庄内浜の魚を解説するさかなクン
2008年(平成20年) 3月22日(土)付紙面より
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酒田市立第三中学校(高梨俊廣校長、生徒690人)の吹奏楽部が、23日に酒田市民会館「希望ホール」で開く初めての定期演奏会に向け、仕上げの練習に励んでいる。当日は、卒業式を終えたばかりの3年生との合同演奏や、先輩の高校生、保護者、地域の賛助者が加わるステージも予定。部員らが待ち望んでいた定期演奏会を、一緒に盛り上げる。
酒三中吹奏楽定演^k 同校の吹奏楽部(太田くみ顧問)は長い歴史を持ち、現在の部員数も3年生18人を含めて70人と、酒田飽海地区では最も多い。しかし、定期演奏会は開いたことがなく、歴代の部員たちにとっては夢でもあった。
酒田五中や酒田四中、高校の定期演奏会などを聴くうち、「自分たちも開きたい」という思いはさらに募り、太田顧問が赴任してきた2005年から、同校の創立60周年に当たる本年度内の開催を目指して準備を進めてきた。
太田顧問は「3年目にしてようやく実現できるまでになった」と感想。そのうえで、「何しろ初めてのことばかり。生徒たちが演奏に専念できるよう、『親の会』も実行委員会に加わって、こまごまとした準備をこなしてくれていることが大きい」と、保護者たちのバックアップに感謝する。
第1回定期演奏会は午後2時開演。3部構成で、第1部は1、2年生が、08年度全国吹奏楽コンクール課題曲「ブライアンの休日」や日本民謡メドレーなどを演奏する。
第2部は、定期演奏会を成功させたい一心で高校受験終了後、練習を再開して臨む3年生が加わり、昨年のアンサンブルコンテスト県大会で金賞に輝いたフルート四重奏や、ディズニー映画「美女と野獣」のテーマなどを披露する。
第3部は、先輩部員の高校生や保護者、地域の指導者らも参加し、にぎやかなステージを展開。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」「千の風になって」などを演奏する。中には、親子や姉と妹、弟の3人が一緒に演奏する場面もあるという。
前部長で当日はフルートで参加する北村優さん(3年)は「先輩方が3年前から望んでいた初めてのコンサート。私たちも『三中生』のうちに出たいと思っていた」と、念願がかなうことになって喜びの声。
一方、現部長でトランペット担当の遠藤大輔君(2年)は「全員が一丸となって練習してきた。当日はパート内やほかのパートとも信頼し合えるようにして、感動してもらえるような演奏会にしたい」と抱負を語った。入場は無料。遠藤君らは「できるだけ多くの方々に来場してほしい」と話している。
初の定期演奏会開催に向け仕上げの練習に励む酒田三中吹奏楽部員たち