2008年(平成20年) 4月11日(金)付紙面より
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「建具の日」の10日、鶴岡建具組合(川越雪雄組合長)の組合員が鶴岡市内の児童施設を訪れ、ドアなどを無料で修理するボランティア活動を行った。
1984年に建具業者の全国大会が本県で開催された際、「良い戸」の語呂合わせで4月10日を建具の日とすることが提唱された。翌年からこの日に合わせ、全国規模で啓発活動を展開している。
鶴岡市内の4軒が加盟している鶴岡建具組合も毎年、この日の前後に保育園や学校、老人福祉施設などの公共施設に足を運び、長年の利用でほころびが見えてきたドアや引き戸などを直している。今回は朝日保育園と藤島児童館を選んだ。
このうち朝日保育園には4人の建具職員が訪問。立て付けが悪くなった引き戸のささくれをかんなで削り落とし、げた箱などの金具をドライバーなどで調整した。1976年の完成から30年余りが経過しただけに、直すところはたくさんあり、川越組合長は「予定した時間では終わりそうにない」と苦笑いしながら作業していた。
朝日保育園の伊藤悟子園長は「男手がないため、直すことができないところもやってもらえるのでとても助かる」と話していた。
職人たちが建具修理のボランティアを行った
2008年(平成20年) 4月11日(金)付紙面より
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サラダや漬物に最適な地物の春キュウリの出荷が鶴岡市で始まり、農家が朝早くから収穫に追われている。
キュウリは、年間を通じて出回っているが、水分を多く含んでいるため、鮮度が味に直結する。用途も生食が多く、「地物」に対する消費者ニーズは高い。
同市小淀川の佐藤昭子さん(56)のガラスハウスでは毎朝5時すぎから作業を行っている。今年は冬場の灯油価格の高騰で、定植時期を2週間ほど繰り下げた。
濃い緑色のキュウリの中から20センチ余りに成長したものを選び、つるをはさみで切り、収穫箱に入れていく。今は1日800本前後の収穫だが、ピーク時は1000本を超える。
佐藤さんは「ガラスハウスだと、ビニールハウスや露地物に比べ成長が早く、皮も薄いようだ。地物が珍しい今の時期は、子供たちが生のままかぶりつく。食べ方は昔と同じ」と笑いながら話していた。
佐藤さんの朝もぎキュウリは、地名を入れた「産直キュウリ」として市内のスーパーに出荷されるほか、百万石の里「しゃきっと」などの産直施設でも販売している。
「朝もぎを消費者に届けたい」と収穫に大忙し