2008年(平成20年) 4月19日(土)付紙面より
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酒田市亀ケ崎五丁目の「亀ケ崎十一面観音堂」の春祭典が18日、境内や周辺地区で繰り広げられ、地元の小学生によるかわいらしい奴(やっこ)振りなどが披露された。
五穀豊穣や地域の安全などを願い、旧鵜渡川原村に室町時代から続くという祭り。「十二段の舞」と呼ばれる勇壮な三幕の舞で知られ、祭典で奉納上演される亀ケ崎獅子舞は1975年、市の無形民俗文化財に指定された。また、大人から受け継いだ地元の子供たちによる奴振りが、戦後間もなくから続いている。
この日は、近くの亀城小と松原小の4―6年の男の子合わせて30人が、鈴を飾った前掛けを身に付け、腰にひょうたんを結び、墨でかまの形のひげを描いて奴に変身。風が強く時折雨が降るあいにくの天候のなか、午前10時すぎから観音堂周辺の家々を回った。
玄関前では「セーヨーヤーシー」など独特の掛け声とともに、柄の付いた箱や毛やりなどの受け渡し。終わると「おめでとうございます」と元気に呼び掛け、ご祝儀をもらっていた。
鼻におしろいを塗った小学生がかわいい奴振りを披露した
2008年(平成20年) 4月19日(土)付紙面より
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北前船庄内(新田嘉一社長)は、鶴岡市羽黒町松ケ岡の松ケ岡開墾場に大型の観光施設総合案内看板1基と、大小の観光案内板11基を設置した。
経済産業省の支援を受けた「やまがた出羽の国『庄内』地域コンソーシアム」事業の一環。いずれの看板も今月上旬に開墾場の各所に設置された。
総合案内看板は同開墾場駐車場西側に設置。高さ2・41メートル、幅2・79メートル(見取り図は1・24メートル×1・94メートル)で、開墾場の見取り図部分はアルミ板を使用している。各施設のカラー写真も添えたほか、桜や松、竹林の場所や外灯位置なども細かく掲載した。枠や屋根部分は杉材を使い、景観に合わせるため黒い塗料を施した。
観光案内板のうち駐車場を案内する大型のものは高さ1・67メートル、幅1・53メートル。環境保全と歩行者の安全を目的に、一般車両や観光バスに開墾場への乗り入れを控え、駐車場への駐車を呼びかけている。文字や絵は庄内映画村の画工職・平野克己さんが担当した。
小型の看板は高さ1・35メートル、幅0・9メートル。松ケ岡本陣や一翠苑、新徴屋敷など各施設周辺に立てられている。
同社では「駐車場に車を置いて、開墾場内は景観を楽しみながら歩いて回ってもらいたい。開墾場近くの市道沿いにも駐車場案内の看板を立てたので分かりやすいと思う」と話していた。
松ケ岡開墾場の駐車場に設置された総合案内看板