2008年(平成20年) 4月20日(日)付紙面より
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全国のクラフト(手工芸)作家が一堂に会し作品を展示・販売する「第4回庄内クラフトフェアin松ケ岡」が19日、鶴岡市羽黒町の松ケ岡開墾場で始まり、大勢の来場者でにぎわっている。
庄内クラフトフェアは、地元を中心に活動しているクラフト作家有志でつくる実行委員会が作家同士の交流と観光振興を目的に2005年から毎年開催している。歴史ある空間に手作り品の味わいがマッチすると来場者から好評で、桜が咲く季節の「クラフト作家の祭典」として定着している。
20日まで2日間の日程で、県内をはじめ北は北海道から南は岡山県まで113個人・団体が参加。桜並木沿いにテントを設けるなどし、皮革製品や陶芸、染織、木工楽器、石細工など幅広いジャンルの手作り作品が並んだ。
初日の19日は午前10時のオープンを過ぎると会場周辺の駐車場は満車状態。訪れた女性グループや家族連れは気になる作家の前で足を止めて、出展作家から直接作品の説明を受けたり、気に入ったものを買い求めていた。
全国のクラフト作家が一堂に会した
2008年(平成20年) 4月20日(日)付紙面より
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宮崎県の東国原英夫知事を講師に招いた特別講演会が18日、酒田市の希望ホールで開かれた。東国原知事は、「古里が疲へいしていくのを見捨てておけなかった」など自らが政治を志した経緯を、ジョークをふんだんに交えて語り、「地方が連携して日本を変えていこう」と地方からの変革を訴えた。
庄内を中心にした県内企業の出資による広域観光振興会社「北前船庄内」(新田嘉一社長)が、地方間の連携による活性化などを狙いに開いた。
東国原知事は「地方に元気と活力を!」と題して講演。政治家は小さいころからの夢で、大学時代も政治家とお笑いの両方になるチャンスをうかがいながら、お笑いの道に進んだという。
たけし軍団のリーダーとして活躍する中、東京の人が宮崎県のことを知らないことに、「残念で、身を切られる思いだった。地方出身の人に自信と誇り、元気を取り戻してほしいと考えていた」という。
1998年に自らの不祥事で謹慎したのを契機に、大学に入り直して政治を勉強。2006年に発覚した宮崎県の官製談合には、「宮崎が負のレッテルを張られ疲へいしていくのを『どげんかせんといかん』」と発奮したという。
妻(当時)の女優、かとうかずこさんに「(帰郷するなら)どうぞひとりで」と出馬を反対され、「迷ったが、古里が疲へいしていくのを見捨てておけなかった」と離婚して出馬を決意。「政治を変えないといけない。政治を変えるには選挙を変えないといけない」とマニフェストを作り、選挙戦に打って出た。資金はなかったが、熱意が通じたのかボランティアが徐々に増え、風が吹き、当選を果たしたという。
そうした経緯を紹介した上、「地方間格差が言われている。連携してこの国を変え、元気にしていこう」と訴えた。
たけし軍団での悲喜こもごものエピソードなどに、会場を埋めた聴衆は爆笑しながら、話題の知事の講演に耳を傾けた。最後は東国原知事の音頭で「地域をどげんかせんといかん。えいえいおー」と気勢を上げた。
一方、東国原知事は18日、鶴岡市の生協共立社鶴岡協同の家こぴあを訪れ、宮崎県産品をPRした。
共立社全センターが17―20日の期間で開催している「南国・宮崎フェア」に合わせたもの。高級果物として人気のマンゴー、生産高日本一のキュウリやピーマンといった生鮮品、切干大根や日向夏のジュースなど加工品合わせて129品目を販売している。
東国原知事は、日本地図と「宮崎はココやが」の文字と矢印が背中に描き込まれたはっぴを着て来店。店内で買い物客に特産果物の日向夏の試食品を振る舞った後、同店駐車場の特設ステージで、軽妙なトークを繰り広げて同県産品をPR。
「地方が元気にならないと日本に元気が出ない。東京で、宮崎のマンゴーと山形のサクランボのコラボレーションを行う。東北と九州の良さを広めたい」とアピールしていた。
同店には人気者の知事をひと目見ようと1000人近くが訪れ、携帯電話で写真を撮ったり、握手を求めていた。
来店者に宮崎県産品をアピールする東国原知事