2008年(平成20年) 4月23日(水)付紙面より
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鶴岡市の羽黒山山中にある荒沢寺(島津弘海住職)で、ザゼンソウが見ごろを迎えている。
ザゼンソウは漢字で書くと座禅草。ミズバショウと同じサトイモ科の多年草で、寒帯や温帯の山岳地の湿地などに自生する。国内では本州の主に日本海側と北海道温帯に分布する。
仏像の光背(こうはい)に似ている紫黒の花弁(個体によって黄緑)は重なるように育ち、僧侶が座禅を組む姿に見えることが名前の由来とされる。達磨(だるま)大師が座禅する姿に見立てて達磨草とも呼ばれる。
境内にはまだ残雪があったが、小川が流れる湿地はすっかり雪も解け、あちこちにザゼンソウが顔を出していた。清流のせせらぎが聞こえる中、紫黒の花が温かな日差しに照らされ、山間にも春の訪れを告げていた。
荒沢寺のザゼンソウが見ごろを迎えている
2008年(平成20年) 4月23日(水)付紙面より
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漁業研修のため酒田市を訪れているインドネシア出身の青年6人が21日、同市の港南小学校(鳥海祥子校長、児童195人)を訪問、交流会で互いの国について理解を深めたほか、給食を一緒に食べ親ぼくを図った。
インドネシアからの研修生6人は主としてイカ釣り漁を学ぶため、同市が受け入れ機関となり今年3月1日に来日。酒田港近くにある県漁業協同組合宿舎で共同生活を送りながら、県漁協事務所などで午前中は日本語や日本の習慣、午後からは漁業技術習得に励んでいる。
同校5年を受け持つ小松泰弘教諭は、文部科学省の派遣で3年にわたってインドネシアの日本人学校で教鞭(べん)を取っていた。同国の公用語・インドネシア語を話せることから同校が同市国際交流室に依頼し、今回の交流会が実現。研修生は日本の習慣学習、同校は総合学習のそれぞれ一環として開かれた。
この日は研修生6人と通訳1人の計7人が同校を訪問、5年生35人と交流した。児童は最初、インドネシア語で「スラマ シアン(こんにちは)」「ナマ サヤ―(私の名前は―です)」と自己紹介。質問コーナーでは、児童たちが「インドネシアで人気のあるスポーツは」「有名な食べ物は」「日本の印象は」など問い掛け、研修生は「サッカーやバドミントン、バスケットボールの人気が高い。特にバドミントンは強い」「ドリアンという果物が有名。とてもくさい」「酒田は思ったより寒い。日本の漁業技術は進んでいる」など流ちょうな日本語で応えた。また、昼食時には、インドネシアでも人気のある「ドラゴンボール」など日本製アニメーションの話で盛り上がりながら一緒に給食に舌鼓を打った。
同校の五十嵐和一教頭は「あと1、2回来てもらい、インドネシア料理を教えてもらうなど交流を深めていけたら」と話していた。
インドネシアからの研修生と児童たちが一緒に給食に舌鼓を打った