2008年(平成20年) 4月29日(火)付紙面より
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鶴岡市朝日地域の産直あさひ・グーで、手作りつる細工のかごに、特産の山菜を飾り付けたアレンジメントが商品化された。フラワーアレンジメントの山菜版で、今後はキノコなど四季折々の「幸」をラッピングした定番ギフトとして売り込んでいく。
グーの組合員で、つる細工の製造を手がけ、ドライフラワーのアレンジメントデザイナーでもある渡部小枝さんが飾り付けを行う。
盛り込む山の幸は、グーの生産者の朝採り山菜の中から旬と彩りなどを考慮して厳選。今の時期は、山ウルイやコシアブラ、コゴミ、行者ニンニク、アイダケ、アズキナなど促成栽培と天然物を組み合わせる。大型連休以降は天然物が中心になるという。かごの材料となるアケビのつるもグーの組合員が提供したものだ。
かごのサイズや詰め合わせの山菜の数などで値段は変わるが、3500―4000円を基本に予算により相談に応じる。 演奏活動で先ごろ、鶴岡市を訪れた世界的サックス奏者の渡辺貞夫さんに花束に代わるプレゼントとしても使われた。珍しいにギフトに大喜びだったという。
グーでは「つる細工は手作りで在庫がわずか。ベストの状態の山菜を入れるため、予約は10日前を目安にしてほしい。レシピを付けるので、調理法を知らない人に贈っても大丈夫。つる細工のかごは果物や花を飾るなどの楽しみ方もある」とPRしている。
問い合わせは産直あさひ・グー=電0235(58)1455=へ。
山の幸を盛り込んだアレンジメントのギフトが誕生
2008年(平成20年) 4月29日(火)付紙面より
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県庄内総合支庁は、庄内の農産物と水産物を原料にした手作り加工品27点を収録したパンフレット「農家が育てた庄内農水産加工食品」を作製した。
庄内には、生活の知恵として農家が代々受け継いできた伝統的な食品や特産を目指して新たに開発した加工品がある。中には知名度不足などで浸透していないものも多いため、観光客などへの情報提供も含めてパンフレットを作った。
産直施設や観光施設の推薦を受けた30点の応募品の中から、地域性が表れていることや地域内の素材を活用しているか、ネーミングなどをポイントに審査し、掲載する27点を選んだ。
パンフレットのサイズはA3判で、両面にカラー写真入りで加工品を紹介している。折りたたむとA6のコンパクトサイズになる。笹巻きやとち餅(もち)などおなじみのものからサトイモの団子、庄内柿のスライス干し柿、米粉を使ったシフォンケーキなどバラエティーに富んだ加工品が登場し、扱っている販売店も含めて特徴を紹介している。
2000部印刷し、空港ロビーや高速道路のサービスエリア、産直施設などに置き、無料で配布する。編集を担当した県庄内総合支庁農業技術課では「それぞれの地域に自分たちもあまり知らなかった隠れた逸品があった。それをぜひ知ってほしい」としている。
庄内のおいしい農産加工品を一冊に収録したパンフレット