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2008年(平成20年) 4月4日(金)付紙面より

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山王くらぶ20日オープン 酒田の新たな“顔” 中心街への誘客に期待

 酒田市が改修を手掛けてきた同市日吉町二丁目の観光施設「山王くらぶ」が完成し、20日にオープンする。傘福や伝統の土人形・鵜渡川原(うどがわら)人形の常設展示と製作体験、北前船をはじめとする酒田の歴史や文化にまつわる資料展示などを行い、中心市街地への誘客を促進する。

 山王くらぶは1895(明治28)年に建設され、当初は「<宇八樓(うはちろう)」と呼ばれた和風建築の旧料亭。手掛けたのは名棟梁と呼ばれた佐藤泰太良(やすたろう)で、木造2階建て、延べ床面積約1000平方メートル。画家の竹久夢二も訪れた。料亭としての営業は1994年4月から休み、近年はひな人形や傘福の展示などに使われている。

 2003年1月に国の登録有形文化財となり、2005年には所有していた個人が「観光に生かして」と、敷地約950平方メートルとともに市に寄贈。市では保存活用を図るため同年度から、老朽化した建物の調査、復元・改修に乗り出した。さかた海鮮市場(オープン03年5月)、酒田夢の倶楽(同04年4月)で増加した観光客を、さらに中心部に誘導、回遊してもらうための拠点にする狙い。

 施設は料亭時代と同じ名称「山王くらぶ」としてオープンする。1階には鵜渡川原人形の絵付け、傘福の製作の両体験コーナー、「北前船」「料亭文化」などをテーマにした歴史展示コーナー、夢二に関する資料の「夢二の部屋」、土産物品を販売する売店などを設ける。茶菓を提供する「甘味の間」も設け、周辺散策の休憩所としての性格を持たせていく。

 2階は傘福と鵜渡川原人形を常設展示するほか、座敷3部屋を一般に貸し出す。各種会合や催事などの活用を想定している。

 日和山通りを挟んで南側に駐車場(普通車34台、大型バス3台分)を新たに整備した。
 体験指導は傘福くらぶ、鵜渡川原人形保存会が担当。両組織や市内の学識経験者らによる運営委員会を立ち上げ、運営を担っていく方針。

 市観光物産課では「周辺を散策する拠点にし、文学碑などがある日和山、台町(飲食店街)にも足を延ばしてもらい、宿泊滞在につなげていけたら」と観光振興に期待を寄せている。

 入館料は大人300円、高校生・大学生200円、小・中学生100円。貸室は1室4時間で1360―1600円。問い合わせは山王くらぶ=電0234(22)0146=へ。
          
          

20日にオープンする山王くらぶ
20日にオープンする山王くらぶ


2008年(平成20年) 4月4日(金)付紙面より

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鶴岡市消防 新築事業に着手 本部・本署をIC付近へ移転

 鶴岡市は本年度、消防本部・消防本署新築事業に着手する。市内中心部の馬場町から東北横断自動車道酒田線鶴岡インターチェンジ(IC)付近への移転新築を予定し、合併特例債を活用して建設事業に取り組む。開署は2011年度の早い時期を見込んでいる。

 市消防本部総務課によると、現庁舎は1973年に建設された。老朽化に加え耐震基準が改正された1981年以前の設計であることや、消防車両の大型化、資機材の増加で手狭になっているという。

 整備基本計画によると、新庁舎の建設場所は市西部地区の美咲町内に予定。敷地面積は約9500平方メートル、建物は地上4階、地下1階、延べ床面積約4000平方メートルで免震構造の鉄筋コンクリート造りを想定。屋上にヘリポートを備え、4階に通信指令センターや災害対策室、2階にはトレーニング室などを計画。女性職員の受け入れを見据えた男女別のトイレ、シャワー室、仮眠室も備える。

 また、敷地内には高さがそれぞれ19メートル、10メートルの訓練塔、水難救助訓練用に水深が一部5メートル程度のプールを備えた屋内訓練棟、災害時の飲料水兼耐震性防火水槽の設置などを構想する。

 移転新築に合わせ、老朽化した緊急通信指令システムはデジタル式へ更新するほか、駐車場は大規模災害発生時の緊急救助隊受け入れスペースとする。

 本年度は基本計画と実施計画を策定するとともに用地取得、地質調査を予定し約4億2730万円を予算措置した。09、10年度に建設し11年度の開署を想定。総事業費は約32億円を見込んでいる。市消防本部では本部・本署庁舎の移転と合わせ、市内の他分署を含めた再編を検討していく。
          
          

鶴岡市消防本部・本署新庁舎の建設予定地
鶴岡市消防本部・本署新庁舎の建設予定地



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