2008年(平成20年) 5月20日(火)付紙面より
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世界各国のオルガン奏者を招いての「インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン」(IOFJ、荘内日報社など後援)が18日、鶴岡市の鶴岡カトリック教会天主堂を会場に開催された。
IOFJは、世界各国から招聘(へい)するオルガニストの演奏会を通じ、国際親善や国内でのオルガン音楽の振興・普及を目的に1991年から開催されている国内唯一のオルガン祭。
国際オルガン祭の組織委員長クラスや音楽大教授クラス、著名な教会の主任オルガニストなど最高峰の演奏者を招き、これまで演奏回数88回、参加国数59カ国、演奏者延べ71を数える。
鶴岡公演では、ポーランド・グダンスク音楽院オルガン科教授で、世界有数のオルガンが設置されるオリヴァ・カテドラル教会主任オルガニストのロマン・ペルツキ氏が出演した。
2部構成で行われ、バッハ作曲の「プレリュードとフーガホ短調BWV548」や「オルコンビエン」「カンツォーナ」などオルガンの名曲を演奏した。
また、フェスティバル組織委員長の児玉麻里さんが地元の尺八奏者・佐藤晃さん、箏演奏者・高橋理香さんとの共演で、「フランシスコ・ザビエルの足跡」(児玉さん作曲)を披露した。
会場に訪れた人たちは厳粛な空間に響きわたる荘厳な演奏に聞き入っていた。
鶴岡カトリック教会天主堂を会場に開かれたオルガン祭
2008年(平成20年) 5月20日(火)付紙面より
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酒田市の最上川で架橋工事が行われていた国道112号・出羽大橋の新橋が18日、供用を開始した。出羽大橋の4車線化工事に伴い旧橋西側(下流側)に建設し、事業着手から13年の歳月を経ての完成。同日午前、安全祈願祭と開通式が現地で行われた。同日午後3時の新橋の供用開始に伴い、旧橋は通行止めとなった。今後、リニューアル工事に入り、県庄内総合支庁によると、4車線での開通は2012年度までを予定している。
出羽大橋は、最上川右岸の市街地と左岸の宮野浦地区を結ぶ要路として1972年6月、片側1車線で開通した。市街地と、川南地区の住宅街や工業団地、庄内空港、東北公益文科大などの文教施設を結ぶ重要路線となっている。交通量の増加に伴い、朝夕の通勤ラッシュ時を中心に渋滞が慢性化している。
このため県は95年、出羽大橋を含む酒田市高見台―若竹町間の延長2077メートル区間を4車線化する「国道112号酒田南拡幅道路改築事業」に着手。出羽大橋旧橋の下流側に新橋を整備。続いて旧橋を改装し各2車線で計4車線とする。整備後、新橋は市街地に向かう下り車線、旧橋は上り車線とする。
今回開通した区間は、両岸の接続道路を含む延長1250メートルで、全幅は13メートル。新橋は延長861・3メートル、車道幅8・5メートル。下流側に幅4・5メートルの歩道を整備、木製ベンチを備え、歩行者・自転車利用者の休憩場所となるバルコニーを3カ所設置したほか、夜には歩行者らの安全を考え「フットライト」で足元を照らす。
また、下流側の欄干には高さ2メートル、厚さ5ミリのポリカーボネート製で透明素材の防風柵を設置。川面を吹き抜ける強風を緩和し、景観・視界にも配慮した。バルコニー部分の防風柵は通常高さ1・2メートルで冬期間は同2メートルに調整できる。
この日は、同市高見台の新橋起点で、施行業者主催の安全祈願祭に続き、国道112号(庄内地区)整備促進期成同盟会(会長・阿部寿一酒田市長)が主催した開通式が行われ、新橋の名板揮毫を担当した酒田三中、酒田四中の生徒4人を含む関係者約110人が出席した。
開通式では、阿部市長が「この橋は長年の地域の悲願。歩道も広く、眺望も楽しめる素晴らしい橋を造ってくれた関係者の皆さんに心から感謝したい」とあいさつ。加藤紘一代議士、岸宏一参院議員、国土交通省東北地方整備局の三浦真紀道路部長が祝辞を述べた。
事業経過報告に続きテープカットとくす玉割り。酒田三中吹奏楽部の演奏に見守られながら、同市宮野浦一丁目の阿部樫太郎さん一家6人を先頭に関係者が渡り初めをし開通を祝った。
テープカットとくす玉割りで開通を祝った