2009年(平成21年) 8月2日(日)付紙面より
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県内は8月に入っても梅雨明けせず、曇りや雨の日が続いている。この影響で庄内浜に訪れる海水浴客は例年より大きく落ち込んでいる。海水浴客を迎え入れる浜茶屋などでは「早く梅雨が明けてくれなければ困る」と思案の日が続く。
庄内浜の海水浴場は今年、10日の飛島を皮切りに19日までに海開きしたが、特に週末に天候が崩れ海水浴客数が伸び悩んだ。鶴岡市湯野浜海水浴場を管理する湯野浜温泉観光協会によると、「今年は例年に比べ半分くらいしか海水浴客が来ていない」と話し、「8月に入っても週末に天気が悪い日が続くと、宿泊予約のキャンセルが相次ぐことが想定される。今月は晴れが続けばいいのだが」と切実に訴える。
同海水浴場の浜茶屋「さかえや」では、7月の売り上げは例年に比べ、3分の1に減少した。経営する佐藤みよしさん(81)は「海開きしてからまともに商売ができたのは2、3日間だけ。60年以上もここで商売しているがこんな年は初めて」とうらめしそうに空を見上げていた。
1日午前中は久しぶりの梅雨の晴れ間と週末が重なり、今シーズンで初めてまとまった数の海水浴客が訪れたが、例年の週末に比べれば少なめ。新庄市から家族連れで来た40代の男性は「今年初めて海に来た。梅雨が明けてなくて天気が心配だったが、晴れてくれて良かった」と話していた。
酒田測候所によると、向こう1週間、晴れの日はあるものの続かないため、梅雨明けはまだ先になる見込みという。
鶴岡市の湯野浜海水浴場。梅雨明けしないため海水浴客はまばら=1日午前