2009年(平成21年) 8月4日(火)付紙面より
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鶴岡市の国立鶴岡工業高等専門学校(横山正明校長)で2日、「科学の祭典」が行われ、庄内一円や山形市など内陸地方から約1100人の親子連れなどが訪れ、さまざまな実験を楽しんだ。
小中学生に実験や工作を通じて科学の楽しさを知ってもらおうと夏休みに毎年開催しており、今年で11回目。今回は、ホバークラフトや釣り糸を代用した光ファイバーによる光る花束作り、カメラのフィルムケースに発泡性入浴剤を入れて飛ばすミニロケット、ロボットアーム操作、氷点下約200度の液体窒素を使った超低温現象の実験など計40ブースが並んだ。
鶴岡高専の教員や学生だけでなく、鶴岡市教育委員会の理科教育センターや市内の小中学校教員によるブースや山形大学の協力もあり、鶴岡高専の担当者は「県内の他地域でも科学の祭典が開かれているが、これだけのブースが並ぶのは例がない」と話し、午前10時の開幕とともに各ブースに行列ができた。
メーン会場の体育館の蒸し暑さもあってか、ドライアイスを使ってジュースでシャーベットアイスを作るブースは子供たちに大人気。細かく砕いたドライアイスとジュースを紙コップに入れてもらった子供たちは、スプーンで懸命にかき混ぜてアイスを作り、笑顔で手作りシャーベットを味わっていた。
各ブースで子供たちは「すごい、すごい」と歓声を上げながら、不思議な科学の世界に目を輝かせていた。小学1年の長男と訪れた鶴岡市内の30代の父親は「子供の自由研究の参考になればと思って来たが、工作や実験の種類と人の多さに驚いた。子供も宿題のことを忘れていろんな実験にのめり込んでいます」と苦笑いしていた。
真剣な表情でシャーベットアイス作りに取り組む子供たち