2025年4月12日 土曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2009年(平成21年) 12月30日(水)付紙面より

ツイート

「寅」大絵馬を奉納 土田さんが出羽三山神社へ

 鶴岡市出身の絵本作家、土田義晴さん(52)=東京都在住=が来年の干支(えと)「寅(とら)」を描いた大絵馬が29日、出羽三山神社に奉納された。来年1年間、合祭殿の拝殿に飾られる。

 土田さんは以前、同神社の緒方久信宮司と荘内日報紙上で対談。これをきっかけに神社側から絵馬のデザインを依頼され、2004年の干支「申(さる)」を皮切りに毎年この時期、自ら描いた大絵馬を奉納している。今年で7年目。

 大絵馬は羽黒杉の一枚板で作られ、縦約60センチ、横約90センチ。アクリル絵の具で、雄々しいトラの姿と背景に竹林などを描いた。

 この日は土田さんが同神社合祭殿を訪れ、奉納奉告祭が行われた。祝詞奏上に続き、土田さんが玉ぐしをささげるなどし、緒方宮司に大絵馬を手渡した。土田さんは「災いを迎え撃つ、勇壮なイメージで描いた。災いは不況なのか何なのかは分からないが、跳ね飛ばす勢いで」と話していた。

 同神社では、この原画を元にした破魔矢に付ける絵馬などを新年から販売する。

土田さん(左)が来年の干支・寅を描いた大絵馬を緒方宮司に手渡した
土田さん(左)が来年の干支・寅を描いた大絵馬を緒方宮司に手渡した


2009年(平成21年) 12月30日(水)付紙面より

ツイート

傘福展示しPR 来年3月酒田で開催 三大つるし飾りサミット

 来年3月に酒田市で開催される「第3回日本三大つるし飾りサミットin酒田」をPRしようと、酒田に伝わる「傘福」をはじめ三大つるし飾りを集めた展示会が、同市の商工中金酒田支店(黒木研治支店長)で開かれている。

 傘福、静岡県東伊豆町稲取の「雛(ひな)のつるし飾り」、福岡県柳川市の「さげもん」が日本三大つるし飾りとされている。

 傘福は江戸時代、酒田に伝わったとされる。着物のはぎれや不用の布団などを使ってイヌやフクロウ、庄内柿、ダイコン、ニンジン、座布団などさまざまなものをモチーフにした布細工を作り、それらを1本の糸でつるす。子供の健やかな成長を願ってひな祭りの際などに神社に奉納したという。傘福同様、雛のつるし飾り、さげもんも子供の成長を願い現在まで受け継がれてきたという。

 サミットは、それぞれの地域で伝承活動に取り組んでいる団体が一同に集まり、互いのつるし飾りについて理解を深めようと、2008年2月に東伊豆町で第1回が開かれ、今年3月には柳川市で第2回が開催された。

 3回目となる酒田のサミットは、来年3月6日午後1時半から酒田市のホテルサンルート酒田で開かれる。3地域の代表がそれぞれの由来と歴史的背景について語るほか、つるし飾りシンポジウムが行われる。

 展示会は、同支店と庄内商工中金会(齋藤成徳会長)、中金庄内ユース会(西村修会長)が、酒田商工会議所女性会(守屋順会長)の協力で企画。いずれも女性会メンバーが製作した傘福、雛のつるし飾り、さげもん計9体が並んでいる。

 このうち傘福では、緋(ひ)色の傘の下にタイや亀などを模したもの、御殿まり、宝袋、打出の小槌(こづち)などの縁起物を模した布細工が連なっている。来店客らはじっくりと鑑賞し「きれい」などと話していた。

 同支店では「一針、一針願いを込めて縫い上げられた作品を見てほしい」と話している。展示は来年1月29日まで(12月31日―来年1月3日を除く)。

酒田に伝わる傘福などのつるし飾りを展示している
酒田に伝わる傘福などのつるし飾りを展示している



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field