2009年(平成21年) 3月11日(水)付紙面より
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全国品評会への出品に向け、この冬に醸造した新酒を酒造メーカーの技術者らが品評し合う「持ち寄りきき酒会」が10日、遊佐町吹浦の鳥海温泉・遊楽里で開かれた=写真。
酒田酒蔵協議会(佐藤正一会長)主催、酒田研醸会(茨木?芳会長)主管で、新酒が出来上がるこの時期に開いている。本県の清酒は全国でもトップレベルにあり、このきき酒会はその高い品質を支える技術の研さんの場。各酒蔵では例年、ここで高い評価を得た酒を全国品評会に出品しており、全国に向けて品質をチェックする最初の関門と位置づけている。
今年は庄内地区を中心に県内17、秋田県13、新潟県4の計34酒造メーカーから計154点の大吟醸が出品された。
仙台国税局鑑定管室や県工業技術センター、秋田県醸造試験場などの職員、各造り酒屋の社長や杜氏(とうじ)、蔵人ら19人が審査。広い会場にずらりと並んだ新酒をきき酒用のグラスにつぎ、香りを確かめてから一口ふくみ、味や全体のバランスなどを確認した。
酒田研醸会の佐藤市郎さんは「今回もほとんどが山田錦を60%以上削った大吟醸。昨年の米は品質が良かったため、酒造用としても使いやすかった」と話していた。
2009年(平成21年) 3月11日(水)付紙面より
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2009年度の公立高校入学試験が10日、県内で一斉に行われた。推薦入学内定者を除いた全日制の平均志願倍率は1・05倍で、全学科で推薦選抜を実施した1998年度以降では08年度の1・06倍を下回って最も低い倍率となり、「広き門」となった。受験生はそれぞれ志望校への合格を目指し試験問題に挑んだ。
全日制の募集は49校・107学科。総入学定員は前年度比120人減の8760人となった。推薦選抜内定者を差し引いた一般選抜の定員は7084人で、これに対する志願者数は7416人。定時制は一般選抜定員272人に対し213人が志願した。
この日の庄内地方は午前中、曇り空ながら時折日も差す穏やかな天候となった。県教委によると、庄内地方の各校ではすべての試験会場で予定通り午前8時50分に1教科目の国語の試験が始まった。
このうち鶴岡南高では、試験開始5分前の予鈴とともに受験生が会場の教室に入り、試験開始を待った。開始のチャイムとともに問題用紙を開き、真剣な表情で取り組んでいた。この後、数学、社会、理科、英語の順に計5教科の学力試験が行われた。
合格発表は17日に各高校で行われる。
受験生が試験会場の教室に入り、開始のチャイムを待った=鶴岡南高