2010年(平成22年) 1月28日(木)付紙面より
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鶴岡市と姉妹都市の盟約を結ぶ北海道木古内町出身のクラリネット奏者・成澤まゆみさんを迎えたミニコンサートが26日、同市の朝暘第一小学校で行われ、校内に柔らかなクラリネットの調べが響いた。
朝暘一小は木古内町の鶴岡小学校と姉妹校の盟約を結んでいる。今回、同町の交流団体「木古内を訪ねる会」(佐藤浩之会長)の招きで来鶴することになった成澤さんが、先月下旬に完成したばかりの新校舎のお祝いを兼ねて同校を訪れた。
ミニコンサートは給食後の昼休みの時間を利用し、校舎1階にある小さなステージ付きの「中央ホール」で開かれた。「木古内の中学校時代に一度、鶴岡に来たことがあります」と自己紹介した成澤さんは、友人と2人で二重奏を披露。子供たちにおなじみのアニメ「となりのトトロ」の曲やディズニーソング「小さな世界」、童謡「クラリネットをこわしちゃった」のほか、ポーランド民謡「クラリネットポルカ」の計4曲を演奏した。
同ホールの「こけら落とし」ともなったミニコンサートには大勢の児童が集まり、温かな音色のクラリネット二重奏に聴き入った。児童たちからは「音がとてもきれいで、私もクラリネットを始めたいと思った」といった感想が相次ぎ、代表して6年生の石塚美紀さんが「きれいな音色に感動しました。来てくださってありがとうございます」とお礼を述べた。
成澤さんは、鶴岡市の農林水産まつりに毎年出展し、市内の福祉施設にホタテなどの特産物を寄贈している水産会社「成澤水産」(木古内町)の成澤宗範社長の二女。現在は川崎市に住み、在京オーケストラへの客演や室内楽での演奏活動などで活動。この日の夜には、鶴岡市の第一学区コミュニティ防災センターでリサイタルが開かれ、友好の調べを響かせた。
2010年(平成22年) 1月28日(木)付紙面より
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鶴岡市と三川町の3法人1個人が出資して設立した農業生産法人「まいすたぁ」(三川町押切新田、齋藤一志社長)が、みかわ産業団地(同町青山)に進出することになり26日、三川町役場で同団地を所有する町土地開発公社と土地売買の契約を交わした。同法人では精米加工センターなどを建設し、米の生産から販売までを手掛ける“農業の総合産業化”を目指す。
まいすたぁは、鶴岡市のいずみ農産、ドリームズファーム、田和楽の農業3法人と、三川町の1個人が昨年7月、資本金960万円を共同出資して設立した株式会社。庄内から16件が事業採択された県の「農林水産業創意工夫プロジェクト支援事業」に採択されており、来年度から委託を受けた三川町内の6ヘクタールの水田で米の生産を始める。
今回取得したのは、国道7号三川バイパスと旧国道7号を結ぶ田田大橋北西の工業団地にある4390平方メートル。販売価格は4260万円。同法人では、今秋までに精米加工センターや低温倉庫を建設し、稼働させる計画。
この日の契約には、阿部誠町長と土地開発公社理事長の工藤秀敏副町長、同法人の齋藤勝洋取締役が出席。関係書類に押印した後、阿部町長が「農業を取り巻く情勢が厳しい中、流通・販売に自ら参入していく事業展開に大きな期待を寄せている。町としても地域産業の育成として協力していきたい」とあいさつ、齋藤取締役は「農業の可能性を信じて新しい取り組みをスタートさせる。農地に付加価値を付け、販売していく工夫をしていきたい」と話していた。
土地開発公社によると、2004年5月に分譲を始めたみかわ産業団地への進出企業は、運送や医薬品卸などに続き4社目で約3年ぶり。地元企業では初めて。