2010年(平成22年) 1月31日(日)付紙面より
ツイート
酒田市八幡地域と交流を続けている沖縄県東村(ひがしそん)の児童らが、交流事業「八幡・東村児童交流の翼」で同地域を訪れている。30日午前は、同市の一條小学校(松本千枝子校長、児童111人)で歓迎会が開かれた。
東村は、沖縄本島北部の国頭郡に位置し人口は約2000人。農業が基幹産業で、特にパイナップルの栽培が盛ん。
旧八幡町の人材育成事業「みちのく八幡塾」の塾生が、1992年に東村を視察研修したのをきっかけに行政レベルでの交流が始まった。「―交流の翼」は、次代を担う児童から体験を通して気候や風土、文化、風習の違いを学習し理解を深めてもらおうと、95年から毎年、冬に東村の児童が八幡地域を、夏には八幡地域の児童が東村を訪問している。
今回、八幡地域を訪れたのは、東村立有銘小学校の大城覚校長を団長に、同校と東小、高江小の6年生計21人、引率教諭7人。一行は29日午後に庄内入り、同日は鳥海山荘に宿泊した。
歓迎会は一條小体育館で行われ、同校児童と地域住民ら計約200人が参加。同校の松澤拓武君(6年)が「インフルエンザの流行で心配されたが、今日の日を迎えられとてもうれしい。楽しんでいってください」と歓迎の言葉を述べた後、酒田の四季を紹介するスライドショーを上演。高江小の石井歌歩さんが「初めて雪を見ることができてうれしい。違うところをたくさん見つけたい」とあいさつした。
一條小の児童が「S―Jinku」「花笠音頭」を披露。最後は東村の児童たちも花笠を手に一緒に花笠音頭を舞った。その後、かるた大会やそば打ち体験なども行い、交流を深めた。
東村の児童は同日、ホームステイ。一行は2月1日まで八幡地域に滞在する。
2010年(平成22年) 1月31日(日)付紙面より
ツイート
酒田市升田の名瀑・玉簾(たますだれ)の滝で、29日から夜間ライトアップが始まった。風雪の中、訪れた行楽客はライトに照らされた壮大な姿に見入っている。
玉簾の滝は、頂点から滝つぼまでの落差が約63メートル、幅は約5メートル。弘法大師が命名したと伝えられる。かつては山岳宗教の修験場だったとされ、同市八幡地域を代表する観光スポットとなっている。
ライトアップは、升田地区の有志が、同地区の魅力を広くPRしようと、2000年から大型連休とお盆の時期に合わせて開始。昨年からは酒田観光物産協会八幡支部(芝田肇支部長)が、春や夏とは違った幻想的な風景を見てもらおうと冬季も行っている。
駐車場から滝までの通路には雪灯籠(どうろう)やキャンドルを設置。ほのかな明かりに誘われ、歩を進めていくと、強力なライトで照らし出された滝と周辺の木々だけが淡く浮かび上がり、一帯は幻想的な光景に。厳冬期の「名物」となっている氷瀑こそないものの、行楽客らは風雪をものともせず、滝をバックに写真を撮るなど壮大な姿を堪能していた。
ライトアップは31日まで。時間は午後6時から同9時ごろまで。