2010年(平成22年) 10月7日(木)付紙面より
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鶴岡市藤島地域で生産に力を入れているマコモタケが5日、地域内の小・中学校などの給食に登場し、子供たちが「コリコリしておいしい」と地元の新たな特産品を味わった。
地域内の学校や福祉施設に給食を提供している市藤島ふれあい食センター「サンサン」では、なるべく地域内の食材を使う地産地消に力を入れている。マコモタケはその一環で2006年から毎年、収穫期のこの時期に出している。
この日は、長沼地区の生産者らが計27キロを納品。輪切りにしたものをタマネギ(長沼地区産)、ニンジン(東栄地区産)、赤ピーマン(同)のほか、豚肉、ショウガといためものに調理され、地域内の4小学校と1中学校、保育園、幼稚園、作業所各1カ所の計8カ所の給食として出された。
生産地の長沼小学校(犬石秀実校長、児童48人)では給食の時間、児童が校内放送で、「気に入ってくれるとうれしい」という生産者のメッセージを交えて紹介。1年生の教室では「コリコリしておいしい」「タケノコみたい」「うちでも食べたことがある」と好評だった。また、生産者から提供された生のマコモタケを手にし、「これか」と興味深そうに見入っていた。
生産者で同校校友会長でもある板垣久喜さん(長沼)は「今年は夏の暑さで収穫が遅れたが、何とか必要量を確保できた。おいしく食べてもらえれば」と話していた。
収穫期がずれ込んでいることを踏まえ、サンサンでは急きょ、最盛期となる今月18日にも肉だんごスープに入れて出すことにした。