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2010年(平成22年) 12月9日(木)付紙面より

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名曲「イマジン」の世界 一枚の絵に 作家らギャラリートーク

 酒田市美術館(石川好館長)で7日、ジョン・レノン(1940―80年)の名曲「イマジン」をテーマにしたひとこま漫画展「イマジン展」がスタート。関連企画として同日、その漫画家3人と石川館長によるギャラリートークが行われた。

 イマジン展は、ひとこま漫画家8人による集団「JAPUNCH(ジャパンチ)」のメンバーが、イマジンからイメージを得て描いた、楽しくも考えさせられる作品100点余りを展示。いずれも風刺、愛、ユーモアにあふれ、作者それぞれの個性と想像力で描いた強烈な「反戦」「平和」への意志が込められている。

 この日は、漫画歴60年に及ぶひとこま漫画界の大御所・鮎沢まことさん(85)、「丸出だめ夫」などで人気を博した後に渡米し一枚漫画を描くようになった森田拳次さん(71)、デザイナーから40歳で漫画家デビューし各新聞紙上で政治漫画を発表しているクミタ・リュウさん(70)のJAPUNCHメンバー3人が、作家で漫画にも造詣が深い石川館長の進行で、それぞれの思いを語った。

 鮎沢さんは「ひとこま漫画は1枚ですべて分かる強みがある。漫画家の個性を売るもので師匠も弟子もない」、森田さんは「わざと自分に足かせをはめて、1枚で描くようにした。短くするほど物事の本質に近づく。収入は小さくなるけど」、クミタさんは「北朝鮮による砲撃など最近、きな臭いにおいがし始めた。国際情勢はすぐに変化する。漫画家はそういうことにも気を配らないといけない」などと、シリアスな内容をユーモアにくるんで話した。

 石川館長は、海外で一流とされる新聞や雑誌はどこも、ひとこま漫画を大切に扱い、大きな影響力を持っていることを紹介。その上で、「イマジンからヒントを得た漫画家8人の作品を展示する珍しい企画。それをジョン・レノンの命日(12月8日)の前日に開幕できるのは素晴らしい。それぞれが1枚の絵に込めた世界観、人生観が分かる展覧会。ぜひ多くの方々に見てほしい」と語った。

 「イマジン展」は22日まで(13、20日は休館)。問い合わせは酒田市美術館=電0234(31)0095=へ。

「イマジン」をテーマにしたひとこま漫画作品に囲まれてトークを展開する(左から)石川館長、森田さん、クミタさん、鮎沢さん
「イマジン」をテーマにしたひとこま漫画作品に囲まれてトークを展開する(左から)石川館長、森田さん、クミタさん、鮎沢さん



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