2010年(平成22年) 12月11日(土)付紙面より
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鶴岡タウンマネージメント機構(TMO、國井英夫運営委員長)が、鶴岡市の中心市街地の店舗を対象に実施したディスプレー・コンテストの審査結果がまとまった。最優秀賞には化粧品販売の「粧苑中央」(本町一丁目)が選ばれた。表彰式は15日に同市のセントル銀座で行われる。
2008年7月に認定された市中心市街地活性化基本計画に基づき、個店の魅力をアップし活性化につなげようと、「入りたくなる店づくり」をテーマにしたセミナーと個店指導(ともに11月初旬に実施)とともに実施した。13店舗から応募があり、個店指導で講師を務めたマツイマネジメントオフィス代表の中小企業診断士、松井正明さんらが審査。全応募店を巡り、ディスプレー、演出、陳列、POP広告、レイアウトの5項目を採点した。
最優秀賞に選ばれた粧苑中央は、比較的狭い店舗ながら回遊性を確保し、手作りのPOPを効果的に使い、どの商品をアピールしたいかが一目で分かるとして陳列、POPの2項目で最高評価を得た。審査委員長の松井さんは特にPOPについて「分かりやすい。立ち止まらせる効果がある一方で、商品陳列を邪魔せず、客が知りたい情報がすぐ分かる。女性の視点で描かれている」などと講評した。
そのほか、ディスプレーではブタのサンタクロースなどをかたどった長南牛肉店(同市日吉町)、演出ではファミリー層が思わず入りたくなると評価された木村屋銀座店(同市本町一丁目)、レイアウトで広い店舗内で効果的なゾーニングなどに配慮したとして池田(同市本町二丁目)がそれぞれ最高評価を受け、各部門賞として表彰される。
鶴岡TMO事務局では「商店街全体が光るためには個店が光らないといけない。コンテストなどで底上げを図り、活性につなげていきたい」としている。
各応募店には後日、審査の講評内容を知らせ、レベルアップに生かしてもらう。