2010年(平成22年) 12月12日(日)付紙面より
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「食」を通じて健康について学ぶ「からだにやさしい料理教室」が11日、鶴岡市女性センターで開かれ、庄内各地の男女が「つや姫」に合うおかずを調理しながら、旬の食材の健康機能性などへの認識を深めた。
慶應義塾大先端生命科学研究所「からだ館」がん情報ステーション(鶴岡市馬場町)が年4回ほど、同館のPRを兼ねて開いている。今回は、鶴岡市や酒田市、三川町から、男性2人を含む23人が参加。同館スタッフの海藤道子さんから「サバのグリル・黒酢ソースかけ・かぶのソテー添え」「にんじんの洋風煮込み」「高屋豆腐のそぼろ煮」「粕(かす)汁」「庄内麩(ふ)のカリカリおやつ」の5品を習った。
カブは鶴岡市宝谷産の在来野菜「宝谷かぶ」が使われた。海藤さんは「宝谷の1軒の農家でしか作られていない貴重なもの。アミノ酸が多く、熱すると甘くなる。さっと火を通して」と、食材の来歴や機能性などを交えて調理法を解説。「つや姫」については先端研の分析で甘味、うま味成分がコシヒカリより多いことなども紹介し、「土鍋で炊くと、さらにおいしくなる」と説明した。
参加者は、身近な食材の優れた面への認識を新たにし、楽しそうに調理に取り組んでいた。
試食会では、「湯通し」「ゆがく」「ゆでる」「ゆでこぼす」の違いなど調理用語や、台所でできる「キッチン体操」などを教えてもらいながら、交流を深めた。