2010年(平成22年) 12月23日(木)付紙面より
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一年で最も昼の時間が短く、夜の時間が長い「冬至」の22日、鶴岡市長沼の「長沼温泉 ぽっぽの湯」(栗本久支配人)で恒例のゆず湯が行われた。入浴客たちがユズのさわやかな香りを楽しみながら、体のしんまで温まった。
冬至は二十四節気の一つで、この日は北半球で最も日が短いとされる。冬至を境に昼は長く夜は短くなることから、「一陽来復」とも言われる。冬至にゆず湯に入るのは、「冬至」と「湯治」を掛けており、ユズに「融通が利くように」といった願いが込められているからといった説がある。
また、ミカンの皮と同じくユズには血行を促進させる働きがあり、新陳代謝が活発になり疲労回復や冷え性などに効果があるという。
「ぽっぽの湯」では2000年の開設から毎年、冬至にゆず湯を行っており、今年は男湯と女湯に合わせて100個のユズを浮かべた。栗本支配人によると、朝一番で湯船にユズを入れ、香りがなくなる前の昼すぎに新しいものに入れ替えるという。
入浴客たちは湯船の中に浮かぶユズを眺めながら、「いい香りだ」「体のしんまで温まりそう」と気持ち良さそうに体を伸ばしていた。