2010年(平成22年) 12月26日(日)付紙面より
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鶴岡市下川の善寳寺(五十嵐卓三住職)本堂で25日、年末恒例のすす払いが行われ、僧侶たちが長い竹ぼうきで1年間たまったほこりを払い、初詣でに備えた。
毎年12月25日に行っている。この日は午前8時すぎ、僧侶約10人が長さ4メートルほどの竹の先に青いササを付けたほうきを使い、すす払いを行った。
僧侶たちは黒い作務衣(さむえ)に白いタオルで頭と顔を覆ったいでたち。長い竹ぼうきを持った手をさらに伸ばし、本堂中央の天蓋(がい)や太い梁(はり)の上、寺号の掲額、複雑に入り組んだ木組みの陰などを丁寧にはたき、ほこりを落としていた。
同寺ではこの時期、元日から龍王殿で行う「三が日祈祷(とう)」用のお札書きに忙しい時期。御利益が高いとして全国から申し込みがあり、僧侶たちが書き込んでいる。29日午後には恒例のもちつきも行われる。僧侶の一人は「新年を迎える準備が着々と進み、気持ちが徐々に引き締まっていく」と話していた。