2010年(平成22年) 12月30日(木)付紙面より
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軽トラックの荷台部分に野菜や果物などを並べて直接販売する「軽トラ市」が29日、遊佐町のJR遊佐駅(愛称・ゆざっとプラザ)前で開かれ、町民らが次々と正月用品などを買い求めた。
駅前ににぎわいと触れ合いの空間を創出しようと、町商工会(佐々木俊夫会長)を中心としたゆざっとプラザ内のテナントで組織する「ゆざっとプラザ協議会」が企画した。「軽トラ市」は、軽トラックや軽ワゴン車の荷台に商品を載せて販売するため、品物を並べるなどの出店の手間が掛からない上、雨が降ってきた場合などの対処も楽なことから全国的に盛ん。
この日は恒例の「歳(とし)の市」を兼ねて行われた。ネギや大根、白菜などの野菜、松、ユズリハなどの正月用品、手作り加工品を積んだ軽トラックと軽ワゴン車10台ほどが参加。雪を伴った強風が吹き荒れたため急きょ、駅舎前の屋根のある場所での販売となり、午前9時に一斉に“オープン”した。
町特産のパプリカ詰め放題1袋100円、ネギ1束150円と市価に比べ安価なこともあり、開始前から町民らが行列をつくる盛況ぶり。買い物客たちは「どれいろ」と出店者と話しながら、お目当ての品物を次々と買い求めていた。また、同町少年議会のメンバーが、遊佐に来ないと食べられない遊佐独自の「B級グルメ」として開発・製造した「芋煮コロッケ」なども販売され、訪れた人たちは熱々をほお張っていた。