2010年(平成22年) 3月10日(水)付紙面より
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日本海きらきら羽越観光圏推進協議会(会長・榎本政規鶴岡市長)は、地域の特徴を全国にアピールする広域観光ルートとして設定した「日本海離島探検の旅」「おくのほそ道北限の旅」「出羽三山山岳信仰の旅」の3種類のガイドブックを製作した。各地域の観光ガイドらが案内役として登場し、それぞれの魅力を伝えている。
庄内5市町を中心に新潟、秋田の3県10市町村をエリアに滞在型観光推進に取り組む同協議会が本年度、エリア内の独自の観光資源を売り込もうとルートを設定。それぞれの見どころを紹介するガイドブックを作った。
離島探検は飛島と粟島(新潟県)を取り上げた。このうち飛島については「日本有数の野鳥の飛来地」として季節ごとに飛来する渡り鳥や、キクザキイチゲ、トビシマカンゾウなど春から夏にかけて咲く花々、散策コースなどを紹介した。
おくのほそ道は、最上川から出羽三山、象潟(秋田県)、村上(新潟県)と松尾芭蕉の足跡を追い、名句の数々を織り込みながら芭蕉ゆかりの地や名所を案内してい
る。
出羽三山は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に掲載されたスポットを、獲得した星の数とともに紹介しているのが特徴。3つ星を得た羽黒山の表参道杉並木、2つ星の三神合祭殿、国宝五重塔、注連寺をはじめ、八朔祭や松例祭など伝統の年中祭礼を紹介。併せて鳥海山や鶴岡市羽黒町手向の宿坊街、六十里越街道などの情報も掲載している。
各ガイドブックとも縦21センチ、横10センチの縦長のポケットサイズで、カラー版12ページ。それぞれに地図を付けた観光ルートと宿泊先の案内も載せた。各3万部作製し、日本海きらきら観光圏エリアの観光案内所や観光施設、道の駅などで配布する。ガイドブックに関する問い合わせは、庄内観光コンベンション協会内の同推進協議会事務局=電0235(68)2511=へ。
2010年(平成22年) 3月10日(水)付紙面より
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今年で4回目を迎えた「笹(ささ)巻きサミット」が9日、遊佐町のしらい自然館で開かれ、笹巻きの調理や試食、講演を通し、参加者が地域の食文化や伝統食の継承について考察した。
笹巻きという伝統食を通し、食の大切さを考えながら地元の食・産品の活用を図ろうと、庄内みどり農協、県庄内総合支庁酒田農業技術普及課、町などで組織する米食文化研究会(会長・碇谷肇庄内みどり農協専務)、同町笹巻き研究会(奥山京子会長)などが毎年開催しているサミット。
今回は「伝えよう 食の心 翼にのせて」がメーンテーマ。広く庄内地域一円から女性約40人が参加した。開会セレモニーに引き続き、同町の食品加工グループの女性たちが講師となり、参加者が地元産のもち米「でわのもち」を使って「たけのこ巻き」と呼ばれる遊佐式の笹巻き作りに挑戦した。
たけのこ巻きは、円すい型にした2枚の笹の葉の中にもち米を入れてイグサで結んだもの。講師から「笹の葉はしっかりと丸めること」「イグサはほどけやすいように」「葉を重ねるときは折れないように」とコツを教えてもらった後、参加者は1人5個ずつ仕上げ
た。
昼食では、通常のたけのこ巻きとともに、黒豆入りのもの、新潟県村上市で食されているものを試食。参加者は味を確認しながら舌鼓を打った。
午後からは、地産地消や食育に詳しいNPO法人「コミュニティスクール・まちデザイン」(東京都世田谷区)の近藤惠律子理事長が「消費者からみた笹巻き―笹巻きからみえる食と地域」と題し講演した。