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2010年(平成22年) 3月12日(金)付紙面より

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地場産で鮮やか 鶴岡二学区保健推進協 「ひな御膳」作り挑戦

 鶴岡市第二学区保健推進員連絡協議会(菅沢美鈴会長)の研修会が11日、市第二学区コミュニティ防災センターで開かれ、地物野菜などを使った「ひな御膳」作りに挑戦した。

 同協議会は第二学区の20町内から推薦された40―60代の主婦など64人で構成する。健康診断の周知など地域住民の健康づくりを推進・支援することを目的に、健康体操教室や視察研修などの活動を行っている。

 研修会は運動や子育て、食育などのテーマを設け、年5回ほど開かれている。今回は今年度最後の研修会で食生活がテーマ。講師には、障害者支援施設の市ゆうあいプラザ「かたぐるま」や、地元JAで料理講師の経験がある市教育委員長の武山育さんを招いた。

 この日のメニューは鮭(さけ)フレークとイクラ、錦糸卵などで飾った「親子ちらし」、庄内産のトマトとキュウリ、ちりめんじゃこが入った豆腐サラダ、大根と白玉粉などで作る「大根入りふわふわもち」、桃やイチゴなどのフルーツゼリーの4品。

 会員たちは4グループに分かれて調理を開始。ほとんどが主婦をしていることもあり、手際よく野菜を切り分けるなど4品の調理をほぼ同時に進めた。武山さんは「大根の皮は、後でひらひらと切ってみそ汁の具にもなるから残して」などと説明しながら各テーブルを回り、錦糸卵の切り方などを指導した。

 料理が完成した後は全員で会食。武山さんの「保健推進員の役目は健診の周知だけでない。例えば冷蔵庫内に古い食べ物が残っていないか、しっかり点検することの大切さを地域に伝えることも必要」といった講話を聞きながら、ひな御膳を味わっていた。

武山さん(中央)の指導を受けながら、第二学区保健推進員たちがひな御膳作りに挑戦
武山さん(中央)の指導を受けながら、第二学区保健推進員たちがひな御膳作りに挑戦


2010年(平成22年) 3月12日(金)付紙面より

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ラッコの展示幕閉じる 加茂水族館から静岡へ“引っ越し”

 鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)の人気者・雄のラッコのソラ(9)が、今月16日に静岡県の伊豆・三津シーパラダイスへ引っ越すことになった。今月1日に雄のカモ(17)が老衰のため死亡したばかりで、1994年から続けてきた同館のラッコの展示とショーは幕を閉じることになった。

 ソラは、2002年2月に東京都のよみうりランドから加茂水族館へやって来た。好奇心が強く食いしん坊で、バスケットリングにシュートを決める姿や、タンバリンをたたく愛らしいしぐさが来館者の人気を集めていた。

 昨秋、伊豆・三津シーパラダイスから加茂水族館へ「ラッコの繁殖のため、カモとソラを譲り受けられないか」と打診があった。5年後をめどに改築を目指している同水族館は、展示計画にラッコを入れるか迷っていたこともあり、返事をいったん保留した。

 しかしカモの死を受けて「もっと良い環境で飼育してもらった方がソラのためになるのでは」と飼育員の間で意見がまとまり、シーパラダイスの雌のカリフォルニアアシカ(1歳9カ月)1頭と“トレード”することが決まった。

 加茂水族館の奥泉和也副館長は「長い間飼育してきたラッコがいなくなるのは寂しいが、シーパラダイスは日本で初めてラッコ飼育を始めた水族館で、飼育環境や繁殖技術もしっかりしており信頼できる。ソラには幸せになってもらいたい」と話した。

 ソラは15日にラストショーを行い、翌16日朝に静岡県へ出発する。同水族館では13、14の両日、来館者にソラへのメッセージを書いてもらうため、ラッコの水槽前に寄せ書き用の画用紙を設置する予定。

飼育員が持つタンバリンをたたくソラ。かわいらしい姿も見納めとなる
飼育員が持つタンバリンをたたくソラ。かわいらしい姿も見納めとなる



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