2010年(平成22年) 3月31日(水)付紙面より
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東北公益文科大の学生たちが酒田市二番町で運営してきた交流拠点施設「酒田まちなかサロン」が28日、「閉店」した。大通り商店街の空き店舗を活用し先月末にオープンして以来、自ら企画した各種イベント、物品販売を繰り広げてきた。最終日は協力してくれた人たちを招き、「Closing party」が開かれた。
設置したのは公益大コミュニティデザイン研究室の小地沢将之講師と、新年度から研究室ゼミ生となる現2年生8人。アンケート調査を踏まえ、街を訪れる人にとっての「何度も来たい場所」「買い物だけではない街との接点」を創出する狙い。地元産新鮮野菜や、中通り商店街の協力商店などの商品の委託販売、週末にはワークショップや料理教室などのイベントを開催した。
最終日の28日は、小地沢講師と懇意にしている詩人、武田こうじさんによるトークライブを通し一緒に「街」について考えた後、サロン運営に協力してくれた人たちに対し、学生たちが感謝の言葉を添えて花束を贈呈。学生たちは「ひと皮むけたよう。問題意識を持ち、これからも『街づくり』について考えたい」「商品販売、イベント開催にかかわってくれたすべての人に感謝したい」「たくさんの優しさをもらった。今は温かい気持ちでいっぱい」などとあいさつした。
小地沢講師は「学生たちはいろいろな経験を通し、『街』がどのようにできているのか、ほかの人とどうかかわっていけばよいか学んだことだろう。今回の実践活動は今後の自信につながるはず」と話した。新年度に入ってから今回のサロン運営に関する報告会を開催する予定。
2010年(平成22年) 3月31日(水)付紙面より
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JR東日本新潟支社は29日、昨年10―12月に新潟県全域と庄内地域、JRが連携して展開した大型観光キャンペーン「新潟デスティネーションキャンペーン(DC)」で庄内地域の推進協議会事務局を務めた庄内観光コンベンション協会(会長・榎本政規鶴岡市長)に感謝状を贈った。
新潟DCの庄内地域では「食」をメーンテーマに据え、官民一体となって誘客活動を展開。庄内の食、自然、歴史・文化を県内外に発信するとともに、数多くの受け入れ企画を設定した。観光施設など24カ所を対象にした3カ月間の観光入り込み数のサンプル調査によると、プレキャンペーンを実施した一昨年の同時期を0・9%上回る約81万6500人が庄内地域を訪れた。
贈呈式は県庄内総合支庁で行われ、高木言芳JR新潟支社長が榎本会長に感謝状を手渡し、「地元の皆さんからのさまざまな提案と実践のおかげで、新潟地域同様に庄内地域への観光入り込みも好調だった。観光は全産業のリーディング産業。庄内地域は映画産業との結び付きでさらに期待され、これからもよろしくお願いしたい」とあいさつ。
これを受け、榎本会長は「少子高齢化の中で交流人口を増やすために観光施策を進めている。今秋は庄内地域をJR東日本の重点販売地域に指定いただき、今後ともご支援を願いたい」と謝辞。また、新潟DCのオープニングイベントに合わせ羽越本線村上―酒田間で運行されたSLが好評だったことから「今年もぜひSLを走らせてほしい」と要望した。