2010年(平成22年) 4月1日(木)付紙面より
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県が整備を進めてきた酒田市広野と庄内町家根合を結ぶ「家根合広野地区基幹農道」が完成し31日、開通式が家根合の現地で行われた。安全祈願の神事やテープカットなどを行い、完成を祝った。
庄内中央部を横断、物流促進などを図る道路。総延長は2204メートルで全幅7・5メートル。車道6・0メートルの片側一車線。京田川に架かる「家根広(かねひろ)橋」(長さ116メートル)を整備した。総事業費は約10億7900万円。
この日、安全祈願祭に続いて行われた開通式には、原田眞樹庄内町長や阿部寿一酒田市長をはじめ両市町の関係者や地元住民ら約120人が出席。原田町長が「予定より1年早く開通することができ、関係者に深く感謝する。完成した道路が、酒田市と庄内町の未来の架け橋となり、地域間交流が活発化されることを期待したい」とあいさつ。続いて、原田町長や阿部市長など関係者12人でテープカットした。その後、出席者全員で「渡り初め」し=写真、完成を祝った。同日午後3時に供用が開始された。
2010年(平成22年) 4月1日(木)付紙面より
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日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲夏場所(5月9日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、鶴岡市出身で幕下西筆頭の上林(28)=本名・上林義之、八角部屋=ら十両昇進力士3人を発表した。上林は2006年九州場所以来約3年半ぶりの関取復帰で、荘内日報の取材に「応援し続けてくださった皆さんの期待にようやく応えることができた」と喜びを語った。
上林は2004年3月の春場所に幕下枚目格付け出しでデビュー。翌05年5月の夏場所に初の十両昇進を果たした。しかし、右足首のけがなどの影響もあって06年1月の初場所後に幕下転落。同年7月の名古屋場所で十両に復帰したが、11月の九州場所で再び幕下に落ちた。
その後は勝ったり負けたりが続いたが、09年は秋場所を除く5場所で勝ち越すなど好調。昨年の九州場所から今年の春場所まで5勝2敗、4勝3敗、4勝3敗と3場所連続で勝ち越し、十両復帰を決めた。
上林は「十両から転落した後、『早く(十両に)戻らなければ』と焦り、余計に時間がかかった」と振り返り、「負け越した時でも古里をはじめ全国から応援の声が届き励まされた。厳しいけいこが実を結び、立ち合いの当たりの強さを取り戻せたと思う。これからも頑張るので応援をよろしくお願いします」と話した。
父親の上林哲弥さん(57)は「本人から報告があり、『よく頑張った、とにかく良かった』と声を掛けた。けがに泣かないようにけいこでしっかり鍛え、まずは十両に定着してほしい」と期待を寄せた。