2010年(平成22年) 4月14日(水)付紙面より
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鶴岡市三瀬の気比神社(石塚志郎宮司)で12日、春の例祭が行われ、地元の若者がみこしを担いで地区内を勇壮に練り歩き、豊作を願った。
同神社には五穀の神の保食大神(うけもちのおおかみ)が祭られ、古くから厚い信仰を集めている。
この日は、神社本殿で神事を行った後、羽織はかまの氏子代表を先頭に、白装束にえぼし姿の若衆たちがみこしを担ぎ、地区内を練り歩いた。行列には元気いっぱいの子供みこしや老若男女による踊りパレードも加わり、にぎやかに進行した。
時折、強い雨が降る悪天候となったが、地区内の大通りに行列が姿を見せると大勢の見物客が沿道を埋めた。祭りのクライマックスでは、若衆10人が重さ約320キロのみこしを担いで約50メートルほどの距離を十数回ほど駆け抜けた。早駆けを繰り返し、息を上げる若衆たちに沿道からは「頑張れ」の声援や拍手が送られていた。
2010年(平成22年) 4月14日(水)付紙面より
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鶴岡市の朝日、温海両地域の農林産物を集荷して市街地で販売する「森の産直カー」の本年度の運行が12日始まった。この日は2台ある産直カーのうち、「あつみ号」が市街地などを巡り、シーズンを迎えた山菜などを買い求める市民でにぎわった。
森の産直カーは、国が創設した「地方の元気再生事業」の採択を受け、2008年10月にスタート。山の恵みの山菜やキノコをはじめ、朝採りの新鮮な野菜、各種加工品を軽トラックに積み、市街地で販売している。昨年度まで2カ年は国の採択による社会実験事業として活動費の支援を受けたが、本年度は生産者などによる自主運営に移行し、「あさひ号」はあさひ村直売施設管理運営組合、「あつみ号」はあつみ旬菜市推進協議会が運行。あつみ号は月、木、金曜日、あさひ号は火、木、金曜日のそれぞれ週3回、市街地の商店街や住宅地の公民館などを曜日と時間を決めて巡回する。「あさひ号」の運行は16日から。
あつみ号は初日の12日、由良、鳥居町、本町二丁目の南銀座商店街の3カ所を回った。このうち、南銀座商店街での店開きにはあいにくの雨模様にもかかわらず、約1カ月半ぶりの再開に常連客などが大勢訪れた。
タラノメやコゴミ、フキノトウなどの山菜類をはじめ、ワサビ菜、温海カブの新芽といった野菜類、赤カブ漬け、温海豚のソーセージ、笹巻き、とちもちなどが並び、買い物客は「新鮮だしスーパーよりずっと安い」などと話しながら、販売員に山菜などのおいしい食べ方を聞き、気に入った品物を購入していた。