2010年(平成22年) 4月16日(金)付紙面より
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今年もゴーヤのグリーンカーテンに挑戦―。鶴岡市の環境つるおか推進協議会(小谷卓会長)は、簡単にできる省エネ、地球温暖化防止対策として昨年度に初めて実施したゴーヤの種の無料配布とグリーンカーテンコンテストを本年度も行う。「栽培方法がよく分からない」といった市民の声を受け、今月28日には栽培講習会を開催する。
グリーンカーテンは、ゴーヤなどつる性植物で建物の窓などを覆う取り組みで、手軽にできる温暖化防止対策の1つとして全国的に注目されている。
行政と環境にかかわる民間団体で組織する同協議会は、市民の手で地域から温暖化防止の取り組みを進めようと昨年度、初の試みとして市民にゴーヤの種と廃漁網を活用した植栽ネットを無料配布し、コンテストを実施した。95世帯が配布を受け、うち22世帯がコンテストに参加した。
取り組みをさらに進めようと、本年度は栽培講習会を開催するとともに、配布件数も2倍以上の250―300世帯分に増やす。講習会は、昨年度に種の配布を受けた市民から「なかなか芽が出ない」といった問い合わせが多くあったため、市内の園芸家を講師に招き、28日午前10時から同市宝田三丁目の市環境課会議室で開く。種まきから始める栽培方法とともに、来年の栽培のための種の取り方まで講習し、種を近所に“おすそ分け”してもらい、グリーンカーテンの取り組みの輪を広げ、いっそうの普及を目指す。
講習会参加者のうち希望する人には、ゴーヤの種と植栽ネットを配布する。申し込みは19日から電話で市環境課=電0235(22)2639=へ。参加は無料。
一方、ゴーヤの種とネットの無料配布は5月6日から同課で行う。1人当たり種20個程度と、つるをはわせる廃漁網を再利用したネットをセットで、先着順に配布する。同課は「昨年度初めて種を配布して実施したゴーヤのグリーンカーテンの取り組みが好評だった。本年度は配布数を増やし、より多くの市民から参加してもらいたいと考えている。配布を受けた方を対象に、2回目のコンテストも実施したい」と話している。無料配布の問い合わせも同課へ。
2010年(平成22年) 4月16日(金)付紙面より
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鶴岡市の高館山でカタクリの花が見ごろを迎え、里山に本格的な春の訪れを告げている。
カタクリは、ユリ科の多年草。比較的日光の差す広葉樹林に生え、早春のころに下を向いた薄紫や桃色の花を咲かせる。葉には紫色の模様がある。北海道から九州まで幅広く分布し、花は4月から5月にかけて見ごろを迎える。
高館山のカタクリは、山頂に続く各登山コースの斜面で多く群生しており、3月下旬ごろから咲き始める。見ごろを迎えたカタクリの花が辺りを埋め、風に揺られながら頭を垂らすかわいらしい姿を見せていた。
庄内地方では高館山のほか、鶴岡市の下田沢地区の「かたくり園」や、国道112号沿いの月山あさひ博物村周辺などで4月下旬ごろから一面に咲き誇るカタクリの花が見られる。