2010年(平成22年) 4月17日(土)付紙面より
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鶴岡市社会福祉協議会の職員たちでつくるボランティアサークル「ありんこの会」(佐藤幸美会長)が16日、今月末にオープンする市立藤沢周平記念館に車いす1台を贈った。
同会は2000年12月に発足し、現在会員は20人。毎年、同市で開催される「日本海寒鱈(だら)まつり」に参加し、お汁粉販売で得た収益金の一部を市内の児童養護施設に寄付するなどの活動に取り組んでいる。
今回は同会が発足10周年の節目の年を迎えたことを受け、記念に残る寄付をしようと、今月29日にオープンすることになった藤沢周平記念館に車いすを贈ることにした。
藤沢周平記念館前で行われたセレモニーでは、佐藤会長が「体が不自由な方たちが、安心してゆっくり館内を見学できるように使ってください」とあいさつし、榎本政規鶴岡市長に車いすを手渡した。榎本市長は「いろいろな形で鶴岡市のために尽力していただき感謝している。頂いた車いすは有効に使わせていただきます」と謝辞を述べた。
2010年(平成22年) 4月17日(土)付紙面より
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鶴岡市鼠ケ関の弁天島に鎮座する厳島神社の例祭行事「神輿(みこし)流し」が15日、同地区で行われた。雪解け水が流れる鼠ケ関川に男衆が飛び込み、神輿に水を掛けて豊漁を願った。
神輿流しは江戸中期の宝暦年間(1751―64年)に始まったとされる。地区内を流れる鼠ケ関川の河口で弁天像が網に掛かり、村人が手厚く祭ったところ豊漁が続いたという伝説に由来する。
この日、白装束姿の精進徒(しょうじんと)と呼ばれる男衆約30人が神輿を担いで地区内をくねるとともに、獅子舞や天狗舞などを披露、家々で振る舞い酒のもてなしを受けた。
午後2時すぎ、川岸に着いた精進徒たちはすっかり酒に酔い千鳥足。例年に比べ冷たい川風が吹く中、身を切るような雪解け水の流れもお構いなしに、神輿を担いで川に入った。「ロレ、ローレ」と独特の掛け声を上げ、神輿に水を掛けながら河口までの約100メートルを3往復。岸まで水しぶきが飛ぶ威勢の良さに、祭り客から大きな歓声と拍手が起こっていた。