2010年(平成22年) 4月2日(金)付紙面より
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鶴岡市あつみ温泉の「朝市」が1日、今シーズンの営業を開始した。海産物や漬物などの特産品がずらりと並び、女性たちの活気ある掛け声が久しぶりに温泉街に響いた。
同温泉の朝市は、江戸時代中期に「あば」と呼ばれる海岸部の女性たちが海産物を持ち寄り、道端で売ったのが始まりとされる。現在は、温泉街の中心部にある木造平屋建ての「長屋式店舗」で営業。今シーズンはあつみ温泉朝市組合(富樫富男組合長)の15店舗が出店する。
初日は冷たい風が吹き、時折雨がぱらつくあいにくの天候となったが、宿泊客や地元住民などが足を運び、店頭に並んだ温海地域特産の赤かぶ漬けやイカや昆布などの乾物、つきたてのとちもち、温泉まんじゅうなどを試食したり、気に入った品物を買い求めたりするなどしていた。
朝市は12月5日まで連日、午前5時から同8時半まで営業している。
2010年(平成22年) 4月2日(金)付紙面より
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鶴岡市が、保健サービスの提供や健康づくり支援を一元的に行う拠点施設として同市泉町地内で整備を進めてきた「鶴岡市総合保健福祉センター」(愛称・にこ・ふる)が1日開所し、市役所から移転した健康課が業務を始めた。同センターには各種健康診査や乳幼児健診、健康・福祉・子育ての相談、生活習慣病予防や介護予防のための事業展開といった機能を集約し、市民の利便性向上を図る。
総合保健福祉センターは、旧荘内病院跡地北側に建設された。鉄骨造り地上3階建て、延べ床面積約7100平方メートルで、総事業費は約28億円。施設には保健センター、子ども家庭支援センター、障害者相談支援センター、休日夜間診療所・休日歯科診療所の機能を集約したほか、市社会福祉協議会、市ボランティアセンター、鶴岡地区歯科医師会、鶴岡地区薬剤師会の事務局も入居した。第三学区コミュニティセンターが1階部分に併設されている。
保健センターでは、母子健康手帳交付、乳幼児健診、予防接種などの母子保健事業、健康相談や各種健診などの成人保健事業、介護予防などの高齢保健事業、感染症予防や狂犬病予防などの保健衛生対策事業を行う。健康増進ホールや軽トレーニングルーム、会議室、調理実習室などを市民に貸し出し、健康づくりを支援する。
子ども家庭支援センターはファミリーサポートセンター機能を併せ持ち、子育てに関する総合的な支援拠点となる。親子で自由に来館でき、育児の情報交換などの場として活用できる「なかよし広場」も設けた。障害者相談支援センターは、身体、知的、精神の各障害に応じた相談支援、就労や福祉サービス利用の相談などの事業を総合的に行い、障害者の地域生活を支援する。
軽トレーニングルームは5日から、健康増進ホールと会議室は12日から一般への貸し出しを始め、13日からは乳幼児健診などの事業も同センターで行われる。
内科、小児科、外科を診療科目とする休日夜間診療所、新設される休日歯科診療所は、それぞれ日曜・祝日と年末年始期間に応急的な診療を行い、4日から業務を始める。
総合保健福祉センターで業務をスタートした市健康課の今野和恵課長は「センターは市民の健康づくりの拠点。保健師、栄養士、助産師、健康運動指導士など専門職による具体的な指導を行うとともに、健康づくり関連情報の発信を強化したい。市民の皆さんからも積極的に施設を利用してもらえれば」と話していた。