2010年(平成22年) 4月7日(水)付紙面より
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鶴岡公園で6日、越冬池で冬を過ごしたコイを観賞池に移す“引っ越し”作業が行われた。観賞池の水温は15度前後まで温かくなっており、コイたちは悠々と泳いだ。早速、通り掛かりの親子連れなどが見物していた。
鶴岡公園東側の観賞池(幅1・5メートル、長さ95メートル、深さ0・7メートル)では、マゴイやニシキゴイ(紅白、大正三色、昭和三色、黄金、大和鯉)など約120匹が飼育されている。毎年11月から4月初めまで公園内の内堀に設けた越冬池で過ごしている。
この日は市職員や養鯉業者など約20人が作業に参加。暖かな日差しの中、水を抜いた越冬池からコイを水槽に入れてトラックで運び出し、観賞池のそばで1匹ずつ両手で抱えて水中に放した。
公園へ遊びに来ていた友達同士の五十嵐大地君(12)=鶴岡一中1年、五十嵐裕之君(12)=同=の2人も飛び入りで放流に参加。腕の中で暴れたコイが水面に落ち、大きな水しぶきを上げる場面もあった。2人は「コイはとても重かった。広い場所に放してあげようとしたら反撃を食らってしまった」と笑いながら話していた。
2010年(平成22年) 4月7日(水)付紙面より
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酒田市松山地域の朝日、ひばり、みどりの市立3保育園を統合し、旧松山総合支所跡地に建設された松山保育園(後藤多美子園長、園児120人)の開園式が6日、同保育園遊戯室で行われた。
阿部寿一市長が「保育ニーズの多様化と地域要望に合わせ、旧町時代からの課題に対応するため保育園を新しく造った。松山地域の中心部のにぎわいづくりの一環でもある。子育て支援センターも併せて整備し、地域の皆さんが望む拠点的施設ができた」と式辞。園児には「たくましく育ってほしい」と述べた。
建築にかかわった業者への感謝状贈呈、富樫幸宏市議会議長らの来賓祝辞に続き、年長児31人がステージに上がり、「いっぱい遊んで大きくなります」と元気にお礼。くす玉を割って開園を告げた後、手作りみこしを担いで「ワッショイ、ワッショイ」と大きな掛け声を上げながら遊戯室を一周し、詰め掛けた大勢の保護者らとともに開園を祝った。
松山保育園は木造一部コンクリート造り平屋建て。保育室5室、乳児室、ほふく室、ゼロ歳児用のもくよく室、遊戯室、調理室など延べ床面積約1250平方メートル。外観は切り妻屋根、日本瓦ぶきなどを採用し、城下町・松山らしい景観に配慮した。地場振興のために酒田産の杉材を木材全体の約37%使用。また、オール電化の建物とし、エコキュート給湯、蓄熱式床暖房などを採用した。
同保育園は少子化などを踏まえ旧町時代からあった構想に基づき、市が2008、09年度の2カ年事業で建設した。総事業費は約4億5000万円。