2011年(平成23年) 6月15日(水)付紙面より
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鶴岡市の田川小学校(阿部美恵子校長)の児童たちが13日、学校近くの八沢川にアユの稚魚を放流した。
地域の子供たちの川や魚に対する関心を深めるとともに環境保護などについて学んでもらおうと、市と赤川鮭漁業生産組合(同市伊勢横内)が毎年、小学生を対象に行っている放流事業の一環。アユの稚魚は昨秋に赤川で捕獲した親魚から採取した卵を鶴岡市三瀬の県栽培漁業センターでふ化させ、同組合が、体長約10センチまで育成したもの。今回は稚魚約1500匹を用意した。
この日の放流には全校児童45人が参加。はじめに同組合関係者が「アユはとてもおいしくて川魚の“王様”。縄張り意識が強くアユ同士は仲良くない。アユの友釣りはこの特性を利用したもの」などとアユの生態について説明した。
その後、児童たちは市の担当者からバケツに稚魚を数匹ずつ分けてもらい、川岸から「大きく育ってね」とそっと川に放していた。