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2011年(平成23年) 6月17日(金)付紙面より

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目指すはノーベル賞級博士

 鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学研究所(冨田勝所長)が、ノーベル賞級の世界的な研究者を目指す高校生を特別研究生として受け入れる新たな教育プログラム「鶴岡発ノーベル賞級博士育成プロジェクト」をスタートさせた。15日に1期生となる鶴岡南高生6人の「入学式」が同市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスで行われ、生徒たちが夢への第一歩を踏み出した。

 同プロジェクトは、「受験のための勉強に明け暮れる日本の教育システムでは、世界と勝負できる人材は育たない。若いうちから最先端の研究に携わり、熱中してほしい」という先端研の理念の下、鶴岡南高校(田中芳昭校長)と連携して企画。今年4月、同校の全校生徒を対象に公募し、1年生3人と2年理数科3人の計6人が冨田所長の面接を経て、全員合格した。

 先端研は2009年から鶴岡中央高生を研究助手に採用し、若い人材からバイオサイエンスの最先端に触れてもらっている。一方、今回のプロジェクトの特別研究生は、スタッフのアドバイスを受けながら自分の研究テーマを探り、計画を立案。試行錯誤をしながら研究を実際に進めることが特徴となっている。

 特別研究生は、放課後や夏休み期間などを利用しながら先端研に足を運び、実験器具などを使って研究を進める。研究費などは先端研が負担する。

 この日の入学式には特別研究生6人全員と鶴南高関係者、先端研スタッフ、保護者など約25人が出席。はじめに冨田所長が「少子高齢化による人口減少に加え、新興国が台頭する中、日本が生き残る道は知的産業の振興。若いうちから本格的に最先端科学を学んでほしい」と激励し、6人に受け入れ証を手渡した。

 同校1年の安達景都さん(15)は「最先端技術の中で研究できることは幸せで、気合が入る。好きな化学で人の役に立てるような研究を進めたい」と意欲を見せ、早速スタッフと研究テーマやスケジュールを打ち合わせていた。

 先端研は来年度以降、他高校からの受け入れも検討しているという。

冨田所長(後方中央)と、プロジェクト1期生に選ばれた鶴南高生の6人
冨田所長(後方中央)と、プロジェクト1期生に選ばれた鶴南高生の6人



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