2011年(平成23年) 6月18日(土)付紙面より
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鶴岡市の大泉保育園(平藤久喜園長、園児105人)で17日、同園の創立50周年記念事業の一環として、園庭に園児たちから芝を敷いてもらうセレモニーが行われた。同園が取り組む「はだし教育」に合わせ、今後は園児たちが素足で全面芝となった園庭を駆け回る。
同園は1961(昭和36)年に創立。社会福祉法人の大泉保育会(阿部達也理事長)の運営で、子供たちに足裏から健康になってもらおうという「はだし教育」など特徴的な保育に取り組んでいる。今年で創立50周年を迎え、保育会理事や地元住民などで記念事業の実行委員会を組織し、11月の記念式典開催や記念誌発行などを進めている。
園庭への芝張りは記念事業の一環で、これまで土敷きの園庭(約1000平方メートル)を全面芝にし、園児たちが素足で駆け回れるようにする。芝は土よりも夏場の照り返しが少なく、土ぼこりも立たないなど子供の健康にも効果があるという。また、園庭の一角には木製のテラス(約30平方メートル)を新設した。地元業者が今月6日に芝張り作業を開始し、10日ほどででほぼ張り終えた。
この日のセレモニーには2―5歳児と保育園職員、実行委員メンバー、地元住民など100人余りが参加。はじめに阿部理事長が「大泉保育園が50歳になり、園庭に芝生を敷いてお祝いすることになりました。皆さんも一緒にお祝いしてください」とあいさつした。
続いて、年長組25人が職員や来賓と一緒に芝張りを行った。園児と大人2人ずつの4人がかりで長さ1メートル余りの芝を持ち上げ、わずかに残された土の上に1枚ずつ丁寧に張り付けた。
大瀧璃羽ちゃん(5)は「とてもきれいになった。鬼ごっこやいろいろな遊びをしたい」と話していた。セレモニー後には3、4歳児がさっそく芝生の上を素足で歩き、「気持ちいい」と歓声を上げていた。