2011年(平成23年) 6月19日(日)付紙面より
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庄内浜でクラゲを捕まえて観察する「カギノテクラゲの採集とクラゲ学習会」が18日、鶴岡市の加茂水族館とその周辺の海岸で行われた。
この学習会は、クラゲの採集、観察、学習を通して、その魅力や生命の不思議さについて理解を深めてもらおうと、同水族館と市、県庄内総合支庁で組織する海洋科学・学習促進事業実行委員会が2008年から毎年、カギノテクラゲが発生する時期に行っている。
カギノテクラゲは、体長2、3センチで体は茶色。庄内浜では5月下旬から7月中旬ごろから近くの海岸などで見られる。姿がちゃぶ台に似ていることから庄内では「バンデムシ」と呼ばれている。
この日は庄内一円から親子約40人が参加。はじめに水族館のクラゲを見学した後、近くの磯場に移動して、カギノテクラゲの採集に挑戦。奥泉和也副館長から「皆さんが捕まえるのは庄内浜で最強のクラゲ。私は刺されて3日間入院した。絶対に刺されないように注意して」などとアドバイス。子供たちは水族館職員から採取してもらったクラゲを水槽に入れてもらった後、スポイトを使って慎重にサンプルケースに入れ、ルーペで観察していた。
友達と参加した余目第三小学校4年の渋谷海斗君(9)は「カギノテクラゲを初めて見た。すごくかわいかったが、刺されたくない」と話していた。
その後、同水族館クラゲ研究所に移動し、「クラゲの不思議に迫る」をテーマにクラゲの生態について学んだ。