2011年(平成23年) 6月25日(土)付紙面より
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庄内地方は24日、前日に引き続き激しい雨が降り、幹線道路の通行止めやJR羽越本線の運休、庄内空港の欠航などが相次ぎ、交通機関に大きな乱れが出た。県と山形地方気象台は前日まで鶴岡市と庄内町に出していた「土砂災害警戒情報」を24日未明に遊佐町、同日午前8時10分に酒田市北部に拡大した。同気象台は、引き続き河川の増水や土砂災害への注意を呼び掛けている。
同気象台によると庄内地方は24日午前、梅雨前線の活動が活発になり、断続的に強い雨に見舞われた。22日の降り始めからの総雨量は24日正午現在、酒田上草津で320・5ミリ、鶴岡荒沢で302ミリ、酒田で238・5ミリとなった。24日正午現在、庄内全域に大雨と洪水の各注意報が出されている。
国土交通省酒田河川国道事務所によると、24日午前6時ごろ酒田市落野目の広田インターチェンジ付近で国道47号が冠水し、国道7号と47号をつなぐランプ道路2カ所が通行止めとなった。ポンプなどで排水作業を行い、約5時間後に規制は解除された。また、同日午前9時40分ごろ鶴岡市大宝寺町の国道112号が冠水し、約1時間にわたり全面通行止めとなった。
東日本高速道路鶴岡工事事務所によると、東北横断道酒田線の庄内側は雨量が基準値を超えたため、庄内あさひ―鶴岡間と湯殿山―庄内あさひ間が23日夜から全面通行止めとなり、24日午前11時現在、両区間とも規制が継続。庄内空港―酒田間は23日午後から全面通行止めとなっていたが、24日朝に規制は解除された。土砂崩れなどの被害報告はない。